今日、12月28日は建築家・磯崎新の命日だ。一周忌である。昨年末に訃報を聞いてから、自分の中に眠っていた磯崎熱に火がつき、かなりの磯崎建築を見てまわった。何本かの記事も書いた。一周忌の献杯の代わりとして、以下に記事をま […]
2023年12月
前回に論じた谷口吉生ともう一人、表層という時代のテーマを境界面から問題にした重要人物に原広司がいる。 1981年に発表された文章を読もう。まさに「境界論」と題された論考は、次のように始まる(注1)。 「はじめに、閉 […]
今年創業75周年を迎えたフジテック(本社: 滋賀県彦根市)の広報誌『USNET(アスネット)』に掲載する社内座談会の進行役を務めた。フジテックはエレベータ・エスカレータのリーディング・カンパニーだ。エレベータやエスカレ […]
米国ニューヨークの最後は、1904年に完成した発電所のコンバージョンだ。2000年代初頭には若者や地元のグラフィティアーティストが占領していた場所で、その落書きのような壁画を生かし、地元のアーティストの拠点としてよみがえ […]
彰国社から宮沢洋の新刊『画文でわかる 建築超入門[歴史と創造]』が発刊される。クリスマスには書店に並ぶ見込みだ。 構想5年。脱サラする前から、いつか書きたいと考えていたテーマの本。それは、「建築を自ら楽しめるようにな […]
佐賀県が文化施設への転用を目指していた「市村記念体育館」(設計:坂倉準三、1963年竣工)の施工入札が不成立となり、11月24日、県知事が「凍結」を表明した。
11月26日にオープンした伊東豊雄氏の新作「茨木市文化・子育て複合施設 おにクル」を見てきた。人づてに何やらすごいものができたと聞いていたのだが、オープンして2週間たっても建築的な情報がほとんど流れてこない。ならばBU […]
建築家の乾久美子氏と事務所スタッフが輪番で執筆する本連載。第9回はスタッフの川又修平氏が観察する。テーマは「ねれる(寝られる)公共」。公共空間のなかで「ねる」ことは、そもそも逸脱をはらんでいる。なぜこうした逸脱が生まれる […]
第9話「アントニ45号の砂場」 計画名:人工知能「E7」治療計画 竣工日:2079年9月12日 記録日:2079年9月12日 記録者:アントニ・X13γ45・ガウディ 今、ひとつの終わりを前に […]
「ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)」を設計したのは20世紀建築界の大巨匠、フランク・ロイド・ライト(1867~1959年)だ。前回、ウイリアム・メレル・ヴォーリズについて「愛が最も似合う建築家」と書いたが、ライトは、「才 […]