愛の名住宅図鑑17:”全員が対等”という菊竹清訓の家族観が生んだ「メタボリズム」の出発点~「スカイハウス」(1958年)

 菊竹清訓(きよのり)の設計で1958年、東京・音羽に完成した「スカイハウス」。おそらく20世紀後半の日本の建築界に最も影響を与えた住宅だ。現在にもその影響は続いており、例えば、国内外で活躍する妹島和世氏は、2022年に […]

注目の若手・津川恵理氏(ALTEMY)による“ビルの中の大地”、「まちの保育園 南青山」を体感する──みんなの建築大賞2025ベスト10から④

 ALTEMYを主宰する津川恵理氏の名前を筆者(宮沢)が知ったのは、コロナ禍の真っ只中だった。  「ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)が、チケットカウンター前で来館者を誘導するために、ALTEMYのデザインによる『Spec […]

アーケード街にたたずむ地形のような建築、図書館などを融合した平田晃久氏設計の「ホントカ。」──みんなの建築大賞2025ベスト10から③

 2024年7~9月に東京・練馬区立美術館で開催された建築家・平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所、京都大学教授)による建築展「平田晃久─人間の波打ちぎわ」。同展を見ていくつか気になっていたプロジェクトがある。その1つが、 […]

越境連載「クイズ名建築のつくり方」19:横浜港大さん橋国際客船ターミナルの薄い鉄板はどうつなぎ合わせた?

 壁と床がなだらかな自由曲面で連続する横浜港大さん橋国際客船ターミナル。実は、国際公開コンペで衝撃を与えた当選案とは異なる構造形式で実現した。当選後の検討の結果、薄い鉄板を用いた「折板構造」に変更。鉄板の変形を防ぐため、 […]