愛の名住宅図鑑17:”全員が対等”という菊竹清訓の家族観が生んだ「メタボリズム」の出発点~「スカイハウス」(1958年)

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 菊竹清訓(きよのり)の設計で1958年、東京・音羽に完成した「スカイハウス」。おそらく20世紀後半の日本の建築界に最も影響を与えた住宅だ。現在にもその影響は続いており、例えば、国内外で活躍する妹島和世氏は、2022年にスカイハウスをテーマにした展覧会を企画した際、こんなことを語っていた。

(イラスト:宮沢洋)

 「子どものとき、母親が読んでいた雑誌でスカイハウスの写真を見て、建築って面白そうだと思った。そのことはしばらく忘れていたが、大学時代にそれが菊竹さんのスカイハウスだと知り、強く惹かれるようになった」。

 なんと、建築を意識した原点がスカイハウスだというのだ。

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