芦澤氏・家成氏らが「一般社団法人 窓商会」を設立、巡回展示即売会を関西の3会場で開催

Pocket

 建築家の芦澤竜一氏と家成俊勝氏を中心に「一般社団法人 窓商会」が設立され、7月18日(土)から大阪のコーポ北加賀屋で「窓商会 巡回展示即売会2026・関西」を開催する。この展示即売会は8月10日(月)から、滋賀県近江八幡市の安土会場と三重県の松坂-伊勢会場に巡回する。

 窓商会は「現代に生きるつくり手として、社会と人々の暮らしを豊かにすること」を目的に設立され、芦澤氏と家成氏が代表理事、ほかに門脇耕三、川井操、木内俊克、幸家大郎、佐藤研吾、高橋梢、米田雅樹、渡邊大志の各氏が理事を務める。また、相談役を石山修武氏、顧問を伊藤毅、加藤耕一、中谷礼仁、松村秀一の各氏が務める。今後は建築家・アーティスト・職人をはじめとするつくり手をネットワークし、展示・出版・販売・つくり手の育成などの活動を行っていく予定で、巡回展示即売会はその第1弾となる。

 窓商会のメンバーは2023年から窓計画展を継続的に行ってきた。窓商会は窓計画展の活動を発展させる形で設立したという。

 展示即売会は3会場とも入場無料。会場で展示される作品はその場で購入できる。また、大阪会場では展示以外に、ジャズサックスプレーヤー・坂田明氏のライブ、石山・芦澤・家成の3氏のレクチャー、中谷礼仁氏らによる公開クリティークも開催される。来場の際は事前登録してほしいそうで、ウェブサイト内に登録フォームがある。

 各会場の概要は以下の通り。
【大阪会場】
会場:コーポ北加賀屋(大阪市住之江区北加賀屋5-4-12)
会期:2026年7月18日(土)〜8月8日(土)
開場時間:13:00〜18:00
出展作家:芦澤竜一、家成俊勝、石山修武、大隈秀雄、権藤智之、高橋梢、中里和人、山田脩二、渡辺菊眞
【大阪会場関連イベント①坂田明サックスライブ】
日時:2026年7月20日(月・祝)18:00開場/18:30開演
チケット代:5000円
【大阪会場関連イベント②石山修武・芦澤竜一・家成俊勝レクチャー】
日時:2026年8月1日(土)15:00開始
参加費:一般1500円、学生500円
【大阪会場関連イベント③中谷礼仁らによるクリティーク】
日時:2026年8月2日(日)15:00開始
安土会場
会場:方ヶ辻の地蔵堂(滋賀県近江八幡市安土町下豊浦4478)
開催日:2026年8月10日(月)、11日(火・祝)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)
開場時間:13:00〜18:00
出展作家:石山修武、山田脩二、川井操、渡辺菊眞
【松坂-伊勢会場】
会場:ヨネダ牛舎(三重県多気郡明和町平尾306-3)
開催日:2026年8月10日(月)、11日(火・祝)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)
開場時間:13:00〜18:00
出展作家:石山修武、中里和人、芦澤竜一、家成俊勝、渡辺菊眞、渡邊大志、高橋梢、アキタマイ、佐藤研吾、川井操、柳瀬隆行、石浦康雄、米田雅樹
ウェブサイト】
https://www.madoshoukai.jp/

 ところで、なぜ「窓」なのか。「窓は大きい壁を開く媒体」とは相談役の石山氏の弁で、この言葉の裏には、近代になって分離してしまった、建築家とアーティストや職人などのつくり手との関係を創造的に再構築したいという考えがある。窓商会はその考えを共有する運動体というわけだ。

 「窓商会 巡回展示即売会2026・関西」のフライヤーに掲げられた趣意を読むと、同会の目指す方向が分かりやすいかもしれない。

いま、土地は荒れていて、部屋を訪ねる者はいない。
大量生産がはじまって以来、仕事はたくさんの人びとが手わけして行う、
バラバラで、孤独な作業へと解体された。
土地を耕す、ものをつくる、建物をつくるといった暮らしのための仕事も、例外ではなかった。
いま、暮らしにかかわる仕事をする者たちはだれも、その全体に触れることができない。
畑にはどこかからやってきた苗が植えられ、ものづくりには出どころ不明な材料が使われ、
部屋を訪れる客はおらず、ひとつだったはずの建築と彫刻は、別々の場所に鎮座している。
その荒れた土地を、部屋を、みずからの手を伸ばして飾り、ともにわかちあうこと。
現代に生きるつくり手として、そんなあたりまえの、しかし切実な一手からはじめたい。
本展では、「土地」と「もの」をつなげようとする者たちの、努力の一端をご覧いただきます。

「窓商会 巡回展示即売会2026・関西」のフライヤー

 9月下旬には東北展の開催も計画しているという。今後の展開に期待大だ。(長井美暁)