内藤廣連載「赤鬼・青鬼の建築真相究明」第10回:言葉の壁──ふんふん、なかなかいいこと言ってる…

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連載のゴール(3月)が見えてきて、赤鬼・青鬼も少しお疲れの様子。今回は正月特別再放送的な趣向です。じっくりと画像をご覧になって、言葉の海に浸ってください。(ここまでBUNGA NET編集部)

[赤] あと何回書けばいいのかなー。

[青] あと3回だよ。毎月書いてきて少し疲れた。

[赤] 今回は手抜きで行くか。どっかで少し疲れたら一回ぐらいお休みするつもりで出そうと思っていた企画だね。

[青] 益田の展覧会で大きな壁に貼り出した「言葉の壁」。最初は、十年以上前に、ギャラリー・間の展示の時にやったんだよね。違うバージョンだけど、富山県美術館で小さな展示を頼まれた時もやった。

[赤] ありがたいことに、けっこう読んでくれる人も多かった。

島根県芸術文化センター「グラントワ」の島根県立石見(いわみ)美術館で2023年9月16日~12月4日に開催された「建築家・内藤廣/Built とUnbuilt 赤鬼と青鬼の果てしなき戦い」での「言葉の壁」。展覧会のリポートはこちら(写真提供:内藤廣建築設計事務所)

[青] BUNGA NETはネットメディアだから、どんなに量が多くても持ち込めるから、もともと「言葉の壁」はネット向きなのかも。あれをどっかで出したかった。展覧会場じゃあ、ちゃんと読めないからね。

[赤] ここんとこ出版した本からスタッフが気になる言葉を抜き出して並べたんだけど、自分でも忘れている文がほとんど。

[青] 歳とったってことかね、記憶が薄れているんだよ。

[赤] 改めて読んでみると、ふんふん、なかなかいいこと言ってる、なんて思うもんね。それなりに面白い。文章の流れの中から切り取ってみると自立した意味を持ってくるんだね。

[青] その意味でそのフレーズを切り取ってくれたスタッフとの共同作品だね。さらに、それを赤鬼系の言葉は赤で、青鬼系の言葉は青で書いているから読みやすい。

[赤] 言葉の選定と、赤と青の区分けはスタッフの判断なので、オレたちは一切関与していませんので、あしからず。

[青] ってわけで、今回は手抜きの回です。

編集担当(宮沢)からの注:本当の「言葉の壁」は上の形ですが、どうやっても読めないので分割します。1枚目の画像もバグではありませんよ! ちなみに宮沢が前職時代に担当した『検証 平成建築史』(内藤廣+日経アーキテクチュア、2019年、日経BP)の中の言葉もいくつか入ってました。