「半導体不足、広がる影響 エアコン生産にも波及」(日本経済新聞2021年9月1日付)、「9月の欧州新車販売、26%減 半導体不足の影響拡大」(同10月15日付)──。世界的な半導体不足は、「需要の急拡大」と「供給体制のひっ迫」のダブル・ダメージによる。前者は主に、テレワークの増加もあって通信機器や電子機器の需要が増加していること、後者は主力製品が製造できる生産ラインへの移行が進んでいないことが理由とされる。
なぜ、唐突に半導体市場の話をしているかというと、ここでリポートする「宮城技術革新センター」は、半導体を製造する装置を開発・製造・販売する東京エレクトロングループの研究開発施設だからだ。同社のこの分野でのシェアは国内首位、世界第4位だ。一般の人との接点は少ないが、テレビCMで「TEL」というロゴを見たことがあるのではないか。
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