越境連載「隈研吾ツアー3本勝負」02:那須巡りで知る隈研吾・再ブレイクの理由

 コロナ禍での自粛期間が長い中、コロナ禍が明けて、国内旅行を計画するなら、建築を巡る旅はいかがだろうか? 6月18日から東京国立近代美術館で始まる「隈研吾展」を前に、書籍『隈研吾建築図鑑』の取材メモから、3つの“隈研吾ツアー”を紹介するLIFULL HOME’S PRESSの連載の2回目。

(写真:宮沢洋)

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祝・増刷決定!『隈研吾建築図鑑』、著者の想いを凝縮した「あとがき完全版」を特別公開

 今年5月11日に発刊された書籍『隈研吾建築図鑑』の増刷が決定した。出版業界用語でいえば「重版出来(しゅったい)!」。建築の書籍で、発売から1カ月足らずで重版となるのはかなり珍しい。

 以下、まだご覧いただいてない方のために、発売直前の5月6日に公開した記事を再公開する。「そんなに面白いの?」と疑わしく思っている方は、まずはこの「あとがき」を読んで値踏みしていただきたい。(ここまで2021年6月4日追記)

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こちらも再開!「イサム・ノグチ 発見の道」展@東京都美術館、「関係のデザイン」を知る

20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904〜88年)の業績を紹介する東京都美術館の展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」は、緊急事態宣言を受けて開幕翌日から臨時休館となっていたが、6月1日から再開した。会期は8月29日まで。東京工業大学修士課程に在籍する加藤千佳さんが本展をリポートする。(ここまでBUNGA NET)

イサム・ノグチ《ヴォイド》1971年(鋳造 1980年)和歌山県立近代美術館(写真:加藤千佳、以下も)©2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713
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再開決定(よかった!)、 建築展の可能性を開くアアルト展@世田谷美術館は6月20日まで

 ここ1週間ほど、小池百合子都知事が都内の美術館再開にGOを出すのかどうか、ドキドキしながら待っていた。それによってこの記事のトーンが「いよいよ再開!」なのか「せめて写真だけでも」になるのか、ガラッと変わってしまうからだ。

会場の世田谷美術館 (写真:宮沢洋、以下も)
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越境連載「隈研吾ツアー3本勝負」01:隈研吾って何がすごいの? 聖地・高知県梼原町で「パラパラ感」を体験

 生活情報サイト「LIFULL HOME’S PRESS(ライフルホームズプレス)」で、書籍『隈研吾建築図鑑』の発刊を記念した宮沢洋の短期連載が始まった。同書の取材メモの中から、“隈研吾ツアー”形式で3回にわたって記事をお届けする。初回は高知県梼原(ゆすはら)町を巡る。

梼原町の「雲の上の図書館」(写真:宮沢洋)

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<追加情報>第6弾のカフェもオープン!─隈建築が茨城県で続々完成、「茶蔵」「さかいサンド」など境町の5件全部見た!

 隈研吾建築図鑑』(2021年5月11日発刊)では、茨城県境(さかい)町の隈建築群を巡ってリポートしているが、その本には間に合わなかった新施設「HOSHIIMONO100Café」が5月27日にオープンした。以下、2020年9月30日に本サイトで公開した記事の後半に、新施設の情報を青字で加えた。(ここまで2021年5月28日追記)

2021年5月27日にオープンした「HOSHIIMONO100Café」の外観(写真提供:境町)

 「隈研吾氏の建築の集積地」と聞いたら、思い浮かぶのは高知県の梼原(ゆすはら)町だろうか。あるいは栃木県の那須周辺だろうか。それらの背中を猛追し、追い抜かんとしているのが茨城県境町である。まずは竣工年順に外観を全部見てみよう。

「さかいサンド」。2018年10月オープン(写真:宮沢洋、以下も)
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越境連載「イラスト名建築ぶらり旅」01:重要文化財で北欧のオープンサンドはいかが?─大阪府立中之島図書館

 日本最大の設計事務所である日建設計が一般向けに発信する珍しい連載がスタートした。連載タイトル は「イラスト名建築ぶらり旅 with 宮沢洋&ヘリテージビジネスラボ」。同社が運営する「note」にて、近現代建築の魅力的な活用事例を紹介するもので、保存再生を専門とする新領域開拓部門「ヘリテージビジネスラボ」が主導する企画だ。月に1度、年内いっぱい継続する予定。初回は「大阪府立中之島図書館(旧・大阪図書館)」をリポートする。

(イラスト:宮沢洋)

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ブラジルの巨匠パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ死去、代表作の彫刻美術館はこんなにすごい

 建築界の大重鎮・内田祥哉(よしちか)氏が5月3日に96歳で亡くなったことが話題になっている。そちらは多くのメディアが書くと思うので他に任せ、BUNGA NETでは、日本とも関係のあったブラジル建築界の大重鎮・パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ氏(ロシャと表記することも)の訃報を取り上げたい。

パウロ・メンデス・ダ・ホッシャ (Paulo Mendes da Rocha)氏の代表作「ブラジル彫刻美術館」(写真:宮沢洋、2020年2月撮影、以下も)
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「BUNGA NET」法人化、“遅咲き”の先達に学ぶ50代の指針

 5月24日に、株式会社ブンガネット(BUNGA NET)を登記した。役員は筆者(宮沢洋)1人で、これから宮沢の肩書は「BUNGA NET代表兼編集長」となる。Office Bungaはこれまで通り、磯達雄、長井美暁との共同の場として継続する。「BUNGA NET(法人)⊂ Office Bunga」という関係だ。これまでと何かが大きく変わるわけではないが、法人格を持つことで引き受けることのできる仕事の幅が広がる。

 筆者は1967年生まれで今年54歳だが、今風にいうと「スタートアップ」となったわけだ。この言葉、「ベンチャー」と何が違うのかとずっと気になっていた。改めて調べてみると、どうやら「イノベーションがそこにあるか」という違いらしい。BUNGAは設立理念として「建築・都市・デザインに関する専門的な情報をかみくだいて広く伝え、生活者・ 専門家それぞれの心身の充実に貢献する」と掲げている。これはある種のイノベーション。スタートアップを名乗っても悪くはないだろう。

「波平54歳」に衝撃…

 …と、都合よく若々しいことを考えていたのだが、先日、同じ1967年生まれのある建築家がSNSに「サザエさんの磯野波平は54歳」という情報を上げていて、衝撃を受けた。

磯野波平、54歳(模写:宮沢洋、オリジナルは長谷川町子)
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