週刊折り紙建築クイズ07:戦後初期に公立美術館として建てられたモダニズムを代表するこの建築は?

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ヒント:設計者はル・コルビュジエの事務所で修業した建築家です。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:神奈川県立近代美術館(現・鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム)
所在地:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-53
竣工年:1951年(昭和26年)
設計者:坂倉準三(坂倉準三建築研究所)
規模など:鉄骨造、2階建て、約1575㎡

(写真:宮沢洋)

建築のポイント:設計者は坂倉準三です。設計コンペを経て1951年(昭和26年)に完成しました。新しい時代や日本の伝統、新技術や自然が巧みに融合された建築として国内外で高い評価を受けています。古都鎌倉の歴史と自然に調和した美しいたたずまいのこの建築は、鶴岡八幡宮の所有となった今も、現役のミュージアムとして利用されています。

折り紙建築の制作ポイント:当初の正面エントランス側の「吹き抜け」「階段」「独立柱」「外壁」を表現しています。外壁はエンボス加工を施して、当時最先端だった外壁パネルの様子を表しました。いつか池側の姿も作ってみたいと思っています。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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