週刊折り紙建築クイズ17:銀座の交差点に立地し、時代を映す広告塔となったこの建築は?

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ヒント:2023年に解体を開始し、新たな建築は2027年竣工の予定です。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:三愛ドリームセンター
所在地:東京都中央区銀座5丁目
竣工年:1963年(昭和38年)
設計者:林昌二/日建設計工務(現・日建設計)
規模など:鉄骨鉄筋コンクリート造、地下2階・地上9階・PH4階、2,941㎡

(写真:磯達雄)

建築のポイント:最上階の企業広告は時代と共に変遷しましたが、この広告のアイデアは設計者である林昌二によるものだそうです。ネオン広告は「三菱」に始まり「コカ・コーラ」「サントリー」など最期の「リコー」に至るまで、見る人の時代により印象は様々だと思います。しかし、時代の波にのまれ、とうとうゴジラではなく人間に壊されてしまいました。

折り紙建築の制作ポイント:折り紙建築は、折りたたんだ時に台紙から立体のパーツがはみ出すことはルール違反です。とは言え、細長い形状の場合では台紙が大きくなってしまいます。この作品のように台紙を「L」型で開閉することで紙の節約をしています。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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