ヒント:“名古屋渋ビル”と言えばこの建築ですね。
答え
建築名称:中産連ビル
所在地:愛知県名古屋市東区白壁3-12-13
竣工年月:1963年(昭和38年)
設計者:坂倉準三
規模など:鉄筋コンクリート造、地下1階・地上4階・PH1階、延べ面積3152㎡
建築のポイント:「ビロティ」「ランダムなポツ窓」「反り返ったコンクリート庇」など随所にル・コルビュジエの影響を感じさせるこの建築。設計はコルビュジエ弟子の一人である板倉順三によるものです。外観意匠について実際の建築と実施設計図(契約図)とを比較すると庇と窓の形があきらかに違います。工事契約後にも更なる意匠検討が繰り返されたことをうかがい知ることができます。
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折り紙建築の制作ポイント:PH階の庇を曲面で反り返すことはできませんでしたが、上向き庇で表現しています。また、窓の間隔や大きさは紙の都合でデフォルメしましたが、窓の数は忠実に再現しています。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!
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