週刊折り紙建築クイズ19:これぞ五輪ヘリテージ! オリンピックで2度使用され、重要文化財にもなったこの建築は?

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ヒント:現在では球技のほか、コンサートなどにも使用されていますが、もともとは水泳競技場です。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:国立代々木競技場
所在地:
東京都渋谷区神南2-1-1
竣工年月:1964年(昭和39年)
設計者:丹下健三
規模など:鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨鉄筋コンクリート造 吊り屋根構造、地下1階・地上7階、延べ面積28,705㎡

(写真:長井美暁)
(写真:磯達雄)

建築のポイント:日本で1964年に開催された東京オリンピックの競泳会場として設計されたこの建築は丹下健三によるものです。「内外空間の意匠」や「前例のない架構方法や技術」などが高い水準で融合した戦後日本のモダニズム建築を代表する建築です。この建築を見て建築を志した建築家は数えきれないほどいらっしゃるに違いありません。。

折り紙建築の制作ポイント:折り紙建築の制作ポイント:折り紙建築の制作ポイント:折り畳もうとした場合、曲面をそのままの形で表現することは難しいのでその形状を小さな段々に置き換えることにしました。その段々を曲面の変化に合わせて幾重にも重ねることで屋根形状を表現しています。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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