週刊折り紙建築クイズ23:円錐形を斜めに切り取った形が特徴的なこのホールは?

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ヒント:すぐ近くに「ぎふメディアコスモス」(設計:伊東豊雄)があります。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:岐阜市民会館
所在地:岐阜県岐阜市美江寺町2-6
竣工年:1967年(昭和42年)
設計者:坂倉準三(坂倉準三建築研究所)
規模など:鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造、地下1階・地上4階、延べ面積8,265.74㎡

(写真:宮沢洋)

建築のポイント:直径40mの円錐形の大ホールと、ピロティをもつ低層棟で構成されたこの建築の設計者は、坂倉準三です。建築は耐震補強を行い市民会館として今なお現役です。補強部分は少し痛々しい感じが否定できませんが、真っ白な外壁と円形ホールのタイルとの対比が美しい建築です。

折り紙建築の制作ポイント:円錐形の切り口が斜めなので、一般的な平行型の折り方(平行折り)では折れません。円錐形部を焦点を結ぶような折り線とする折り方を「角錐折り」と言いますが、この作品では平行折りと角錐折りが混在しています。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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