ヒント:取り替え可能とされたカプセルは、一度も取り換えられることなく解体されてしまいました。
答え
建築名称:中銀カプセルタワービル
所在地:東京都中央区銀座八丁目
竣工年:1972年(昭和47年)
設計者:黒川紀章
規模など:鉄骨鉄筋コンクリート造 一部 鉄骨造、地上13階(A棟)・地上11階(B棟)地下1階、延べ面積3,091.23㎡
建築のポイント:メタボリズム思想を具現化した国際的に有名なこの建築は、黒川紀章により設計されたものです。階段や設備シャフトを備えた2本のコンクリートコアに合計140個のカプセルが固定されています。取り替え可能なこのカプセルは、50年を経て一度も取り換えられることなく、建築そのものが解体されてしまいました。ただし、いくつかのカプセルは解体時に保存展示用として取り外され、各地で展示されています。
折り紙建築の制作ポイント:今回の連載で低い棟を作りました。以前作ってあった高い棟と並べてやっとコンプリートできました。今回は実際にあった謎の飾り窓を再現しています。解体により謎のまま無くなってしまいましたが、作品の中で記憶にとどめたいと思います。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!
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