ヒント:末広がりの外壁が目をひくフォルムは昭和の時代、「パンタロンビル」と称されていたとか。
答え
建築名称:安田火災海上本社ビル(現・損保ジャパン本社ビル)
所在地:東京都新宿区西新宿1-26-1
竣工年:1976年(昭和51年)
設計者:内田祥三(よしかず)、星野昌一、松下清夫、高山英華、柘植芳男、勝田高司、斎藤平蔵
実施設計:大成建設、清水建設、鴻池組
規模など:鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造、地上43階、棟屋2階、地下6階、延べ面積:124,438㎡
建築のポイント:アメリカの超高層ビルを視察した事業主が、印象に残った建築のデザインをイメージして、内田祥三をはじめとする建築家グループに設計を依頼したといわれています。規模から来る威圧感を日本的な美しい曲線でスッキリとまとめ上げ、華奢にさえ見える造形は優雅で美人的な建築だと思います。
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折り紙建築の制作ポイント:末広がりの曲面は開いた時に後ろ側から押し出されます。この仕組みは曲面を曲面として表現するためのもので初めての試みです。表現に応じた新しい方法を考え出すことも折り紙建築の醍醐味の一つです。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!
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