週刊折り紙建築クイズ36:ポストモダン初期に現れた機関車のようなこの建築は?

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ヒント:鉄道に隣接して立っています。電車と並んだ時、どちらが動き出す?と、クイズを出したなります。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:ARK(仁科歯科医院)
所在地:京都府京都市伏見区桃山町丹後10-4
竣工:1983年(昭和58年)
設計者:高松伸建築設計事務所
規模など:地上3階、鉄筋コンクリート造、延べ面積407.17㎡

(写真:磯達雄)

建築のポイント:京都伏見に立つこの建築は高松伸により設計された歯科医院です。1階:テナントスペース、2階:歯科医院、3階:ギャラリーという階構成になっていますが、外観からはまるで想像もつきません。他に類を見ない独創的なこの造形は建築家の一方的な提案と思いきや実施案までの施主への提案は十数回を数えたそうです。

折り紙建築の制作ポイント:奥行方向で連続するトップライト塔を紙取りよろしく並べることができました。実際の数だけ塔を並べる事も可能ですが、全部表現するのは「野暮」と言う事にしました。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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