週刊折り紙建築クイズ43:カーテンウオールのガラスに空が映り込むことにより「空中庭園幻想」を表現したこの建築は?

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ヒント:設計者のテーマである「様相の建築」は、ヤマトインターナショナルやJR京都駅でも見ることができます。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称 :新梅田シティ・梅田スカイビル
所在地:大阪市北区大淀中1
竣工年:1993年(平成5年)
設計者:原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
規模など:鉄骨造・一部鉄骨鉄筋コンクリート造、地下2階・地上40階、延べ面積14万7997㎡

(写真:宮沢洋)

建築のポイント:当時、日本において初めての試みであった2棟の超高層ビルを最上階でつなぐ連結超高層です。原広司が設計しました。設計テーマである「様相の建築」を表現する中で、この建築においては「空中庭園」をコンセプトに、様々な仕掛けがちりばめられています。ダイナミックな構造スケールと氏独特のヒューマンスケールのエレメントが絶妙なハーモニーを奏でています。

折り紙建築の制作ポイント:この折り紙建築の立体部分の全てが台紙となる一枚の紙から切り起こされています。2棟の超高層ビルの各棟の4面(合計8面)を全て切り起こし、中間付近の空中ブリッジも表現できました。少し細かくなりましたが、雲形屋根の表現を忘れるわけにはいきません。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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