週刊折り紙建築クイズ46:旧東京都庁舎の跡地に建ったガラスの船のようなこの建築は?

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ヒント:日本初の国際建築家連合(UIA)公認国際コンペで設計者が選ばれた建築です。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:東京国際フォーラム
所在地:東京都千代田区丸の内3-5-1
竣工年:1997年(平成9年)
設計者:ラファエル・ヴィニオリ
規模など:地下3階・地上11階、鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造、延べ面積14万5000㎡

(写真:宮沢洋、下も)

建築のポイント:山手線のカーブと呼応するような曲面のガラス張りの外壁を持つこの建築はラファエル・ヴォ二オリにより設計されました。手狭になった庁舎の移転に伴い、跡地に国際会議場や都民ホールが計画されました。この建築の見どころは、何と言ってもガラス棟の吹抜け空間だと思います。見上げた時のあの船の模型の様にも見える構造体は見る人を魅了する素晴らしい造形です。

折り紙建築の制作ポイント:折り紙建築の作品は一般的に外観を表現するものが多いのですが、この作品では内・外部共に表現することに成功しています。印象的な内部吹抜け空間を含みガラス棟・ホール棟までも作り込み、欲張りな作品になりました。 ※この作品は木原隆明氏と共同製作したものです。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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