週刊折り紙建築クイズ48:幻のオリンピックスタジアムとなったこの建築は?

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ヒント:デザイン競技当選案ですが、時の首相の判断で2015年に白紙撤回されました。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:新国立競技場(ザハ・ハディッド案)
所在地:東京都新宿区霞ヶ丘町10-1実現せず)
提案年: 2012年(平成24年)※デザイン競技実施年
設計者:ザハ・ハディド
規模など:地下2階・地上6階、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造、延べ面積21万9430㎡

(イラスト:宮沢洋)

建築のポイント:2020年のオリンピックへの立候補にともない、2012年に行われた国際コンペにおいてザハ・ハディッドの案が採用されました。実施設計においては、総工費、技術的な解決、歴史的都市環境問題などの問題を抱え、2015年に白紙撤回されてしまったことは記憶に新しいと思います。

折り紙建築の制作ポイント:この作品の立体は一枚の紙から切り起こされたパーツで出来ています。台紙を開くことによりパーツが起き上がり、立体化します。台紙の切り抜き跡からどのようにパーツが展開するのか、是非、想像してみてください。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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