週刊折り紙建築クイズ49:ガラスとアルミと御影石で立山連峰の山肌を表現したこの建築は?

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ヒント:ランダムに配置された外壁材のデザインを見れば、誰が設計したのかはピンとくる人も多いと思います。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:TOYAMAキラリ
所在地:富山県富山市西町5-1
竣工年:2015年(平成27年)
設計者:アール・アイ・エー(RIA)・隈研吾建築都市設計事務所・三四五建築研究所 共同企業体
規模など:地下1階・地上10階、鉄骨造、延べ面積:2万6792.82㎡

(写真:宮沢洋)

建築のポイント:3次元的に斜め方向に広がる吹き抜けを持つこの建築は、アール・アイ・エー・隈研吾建築都市設計事務所・三四五建築研究所による複合施設です。ガラス美術館・図書館・銀行が同居していますが、図書館と銀行の組み合わせは日本初だそうです。富山の代表的な産業である「ガラス」「アルミニウム」は不規則な大きさと角度を持ち、名称にあるように季節や天候によりキラキラと輝きます。

折り紙建築の制作ポイント:外壁が道路なりに斜めであること利用して、外壁の不規則な様子を表現しました(キラキラとはいきませんでしたが)。設計者が折り紙建築を作り易いように斜めにしたのではないかと錯覚するくらい私には都合の良い形状でした。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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