週刊折り紙建築クイズ52:「世界の〇〇」が設計・寄贈した大阪中之島に立つこの建築は?

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ヒント:エントランスの青リンゴのオブジェでわかっちゃいますよね。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:こども本の森 中之島
所在地:大阪市北区中之島1-1-28
竣工年:2019年(令和元年)
設計者:安藤忠雄
規模など:地上3階、鉄筋コンクリート造、延べ面積815.10㎡

(写真:宮沢洋、下も)

建築のポイント:中之島公園内に建つコンクリート打ち放しが優雅な弧を描くこの建築は安藤忠雄によるものです。エントランスでは「永遠の青春」と名付けられた青リンゴのオブジェが迎えてくれます。内部に入ると三層吹抜け空間の壁面は全て本棚になっています。大きな階段があったり立体迷路化したブリッジ通路があったりと、まさに「本の森」にふさわしい仕掛けが満載の建築です。

折り紙建築の制作ポイント:

外壁の曲面は折り紙建築らしく細かくタテに分割し、屋根形状で全体の緩やかなカーブを表現しました。三角形に飛び出した閲覧コーナーやリンゴのオブジェを配置することで全体の雰囲気を整えました。

「週刊折り紙建築クイズ」は今回でひとまずおしまいです。1年間お付き合いいただきありがとうございました。また、このような作品公開の機会を設けていただいたBUNGA NET関係者の皆さま方に厚く御礼を申し上げます。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」は、2024年4月~2025年3月の毎週水曜日、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介してきました。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。1年間ありがとうございました!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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