ツウ好みの「レゴ世界遺産展」、改修終えた富岡製糸場「西置繭所」で開催中

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 足かけ6年の保存整備工事を終えた世界文化遺産・富岡製糸場(群馬県富岡市)の「西置繭所(にしおきまゆじょ)」をメイン会場として、「レゴブロックで作った世界遺産展」が10月31日に始まった。「ハウス・イン・ハウス」の手法で改修したレンガ建築と、レゴでつくった世界の名建築の両方が楽しめる。

(写真:宮沢洋、以下も)

 富岡製糸場は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として、2014年6月に世界遺産に登録された。同年10月には場内の繰糸所、東置繭所、西置繭所が国宝に指定され、このうち西置繭所は6年にわたり保存整備工事が行われ、今年10月3日にグランドオープンした。

 レゴ展は西置繭所1階多目的ホールと、ブリュナ館の2会場で行われている。両会場で28カ国の世界遺産50点が楽しめる。会期は12月13日まで。

 西繭置場の多目的ホール入り口で出迎えるのは、もちろん「富岡製糸場」。

上はレゴ製西繭置場で、実物は下の写真だ。

 会場に入ると、こんな感じ。「ハウス・イン・ハウス」と言っているのは、つまり、建物を鉄骨で補強し、室内側にガラスでもう1つの箱をつくっているわけだ。「ボックス・イン・ボックス」という表現の方が一般的だろうか。

何の建物か分かりますか?

 さて、ここからはクイズ形式でいこう。何の建物か分かりますか?

 これは簡単。「シドニーオペラハウス」。次はこれ。

 答えはアテネの「パルテノン神殿」。全景は簡単すぎるので、ちょっと寄ってみよう。

 答えはパリの「ノートルダム寺院」でした。では、次。

 ガウディ、「サグラダ・ファミリア」。建設中のタワークレーンがかっこいい!

 これはマニアックなので全景にしよう。ヒント:ブラジル。

 答えは「ブラジリア大聖堂」。オスカー・ニーマイヤーの設計だ。本物はこんな建築。

 2月に実物を見たのが遠い昔のようだ…。詳しくはこの記事↓を読んでほしい。

世界遺産ブラジリア写真ルポ03:傑作、ブラジリア大聖堂は「二度完成した」

 というような感じで、子どもよりも大人の方が楽しめそうな展覧会だ。

 西繭置場の保存工事の詳細は後日掲載する予定なので、お楽しみに! (宮沢洋)