第3回「みんなの建築大賞」投票開始、ノミネート作『この建築がすごいベスト10』発表!

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投票期間は2月1日~10日、「X」「Instagram」もしくは「Googleフォーム」で!

 前年の建築のベスト1を一般参加型で選ぶ「みんなの建築大賞」の投票が本日(2月1日)からスタートした。今回が第3回となる。編集者や建築史家など約30人の推薦委員会が選んだノミネート作「この建築がすごいベスト10」は以下の10件だ。

 この中から、2月10日(火)23:59までの投票期間(10日間)に、「X」「Instagram」「Googleフォーム」上の各記事で最も多い票(3メディアの合計)を獲得した建築が「大賞」に選ばれる。複数の建築への投票も可。ただし、同じ建築への投票は1メディアにつき1回のみ。ぜひ、投票をお願いしたい。

【2026 この建築がすごいベスト10】(掲載は施設名の50音順、施設名の後は主たる設計者)

1)大屋根リング/ 藤本壮介、忽那裕樹、東海林弘靖、東畑・梓設計JV、大林組、清水建設、竹中工務店

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■推薦コメント(代表2名)
「戦争や貧富差など様々な分断が生じている世界情勢の中で、調和や平和を思わせる円環木造建築を万博のシンボルとした功績は大きい。寝転がれる芝生や、繊細な花を咲かせた緑化も素晴らしかった」(菅原由依子)

「上に上がれば会場全体を見渡せ、下ではベンチに腰かけて休める。雨よけ、日よけとしても毎日大活躍。これほど多機能な『大屋根リング』は、歴史に名を刻んだと言ってよいだろう」(和田菜穂子)

■建築概要
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中1地先/発注者:公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会/設計者:藤本壮介(会場デザインプロデューサー)、忽那裕樹(ランドスケープデザインディレクター)、東海林弘靖(照明デザインディレクター)、東畑・梓設計共同企業体(基本設計)、大林組(実施設計・監理:大屋根リング全体統括管理、PW北東工区)、清水建設(実施設計・監理:PW南東工区)、竹中工務店(実施設計・監理:PW西工区)/施工者:大林組・大鉄工業・TSUCHIYA共同企業体(会場全体統括管理,PW北東工区)、清水建設・東急建設・村本建設・青木あすなろ建設共同企業体(PW南東工区)、竹中工務店・南海辰村建設・竹中土木共同企業体(PW西工区)/構造: 木造・一部鉄骨造(EV)/階数: 地上2階 /延べ面積:6万6900.02m2/施工期間:2023年4月〜2025年3月/開館日:2025年4月13日 /主な雑誌掲載:新建築2025年12月号、日経アーキテクチュア2025年4月24日号

2)霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ/髙橋一平建築事務所

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■推薦コメント(代表2名)
「廃墟化した科学館を改修し遺跡へと変容させた動物園。遺跡を占拠するかのように棲み付く動物たちの合間に挿入された曲線状の回廊が、自然と人為とを相対化する装置となる」(ロンロ・ボナペティ)

「旧施設の解体・増築を建築的に操作し、動物と触れ合いながら人間と自然の関係、未来を考える環境づくりが意図されている。動物園機能だけでなく、教育施設、地域交流、道の駅、地元農業拠点といった役割も担う」(中村光恵)

■建築概要
所在地:茨城県行方市玉造甲1234/発注者:行方市/設計者:髙橋一平建築事務所/設計協力者:小西建築構造設計(構造)、環境エンジニアリング(設備)、MOFF(動物導入)、髙橋一平建築事務所・吉野敏充デザイン事務所(サイン計画)、井朋子(壁画「キリンの肖像画」 協力:小山登美夫ギャラリー)、吉野敏充デザイン事務所(ロゴ・グラフィックデザイン)、いろいろ(広報物制作協力)、加藤麻帆・福留愛・牧佑育・安部くる実・若森真菜・山下智宏(調査協力)/施工者:オカベ/構造: 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造/階数: 地上2階/延べ面積:4968.29m2 /施工期間:2022年6月〜2024年7月(一部,継続中)/開館日:2024年7月31日/主な雑誌掲載:新建築2025年7月号、GA JAPAN195、日経アーキテクチュア2025年09月25日号

3)Ginza Sony Park/Ginza Sony Park Project、荒木信雄、石本建築事務所、竹中工務店

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■推薦コメント(代表2名)
「“ 銀座の庭” というソニー創業者の想いを“ 銀座の公園” へと継承・拡張する建て替えプロジェクトの最終形。都心の一等地に、このように街に開かれた施設が完成したことの意義は大きい」(長井美暁)

「短絡的な事業収益にしばられない、企業による市街地土地利用の新たな道筋をつくった。その結果、都心に立体的なオープンスペースが実現。民間による都市の公共空間づくりをリードする例だ」(高木伸哉)

■建築概要
所在地:東京都中央区銀座5-3-1/発注者:ソニー企業/設計者:Ginza Sony Park Project、荒木信雄/アーキタイプ(総監修)、石本建築事務所(基本設計・実施設計監修・監理監修)、竹中工務店(追加基本設計・実施設計)/設計協力者:On&Off(照明計画)/施工者:竹中工務店/構造: 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造/階数: 地下4階・地上5階/延べ面積:4357.49m2/施工期間:2022年10月~24年8月/開館日:2025年1月26日/主な雑誌掲載:新建築2025年3月号、日経アーキテクチュア2025年06月12日号

4)東海国立大学機構Common Nexus/小堀哲夫建築設計事務所

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■推薦コメント(代表2名)
「市民も利用できる大学の共創拠点。大地がめくれ上がったような大屋根の上には、キャンパスのグリーンベルトと連続する芝生広場が広がる。長年のキャンパス計画が結実した街に開かれた大学の姿」(飯田彩)

「広場の芝生がめくれ上がったような大屋根が、ランドスケープと建築の境界を鮮やかに消し去る。柔らかな光が降り注ぎ、奥行きと高さが複雑に交錯する半地下空間にはつい足を踏み入れたくなる」(前田智成)

■建築概要
所在地:愛知県名古屋市千種区不老町/発注者:東海国立大学機構/設計者:小堀哲夫建築設計事務所/設計協力者:小西建築構造設計(構造)、森村設計(設備)、ランドスケープ・プラス(ランドスケープ)、町田設計(雨水排水)、明野設備研究所(防災)、サワダライティングデザイン&アナリシス(照明)/施工者:鴻池組/構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造/階数:地下2階、地上1階/延べ面積:7312.60m2/施工期間:2023年4月~25年3月/開館日:2025年7月1日/主な雑誌掲載:新建築2025年10月号、GA JAPAN196、日経アーキテクチュア2025年11月27日号

5)ド・ロさまと歩くミュージアム 大平作業場跡/文化財保存計画協会、D4H

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■推薦コメント(代表2名)
「潜伏キリシタンの奥里を拓き、骨を埋めた宣教師の、偉業を偲ぶ遺構の『覆屋』。屋根を失い崩れかけた石積み小屋を大切に残して囲み、作業と見学の場に甦らせた。背景にある信仰を想う」(萩原詩子)

「長崎県内で布教を行ったド・ロ神父の設計により、1901年頃に建てられた作業所の保存再生。屋根が失われ石積みの壁だけが残る遺構に最小限の手を加え、廃墟を廃墟のままに建築化している」(磯達雄)

■建築概要
所在地:長崎県長崎市西出津町1195-26/発注者:お告げのマリア修道会/設計者:文化財保存計画協会、DESIGN FOR HERITAGE [D4H]/設計協力者:川村構造設計室(構造)/施工者:福島建設(第I期工事)、西海建設(第Ⅱ期工事)、水口建設(第Ⅲ期工事)/構造: 鉄骨造、一部木造・鉄筋コンクリート造/階数: 地上2階/延べ面積:228.10m2/施工期間:2022年1月〜2024年10月/主な雑誌掲載:新建築2025年1月号

6)ニシイケバレイ/須藤剛建築設計事務所

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■推薦コメント(代表2名)
「池袋駅西口から徒歩数分の閑静な街区。オーナー、建築家、デザイナーがタッグを組み複数の既存建築を段階的に改修。住居、店舗等を重層的に配し、地域コミュニティの場として育ててきた。2025年には集合住宅『TELAS』を新築。縦横無尽な構成はそれ自体が街のようであり、街区に溶け込み人と人を繋いでいる」(介川亜紀)

「令和版ヒルサイドテラス。各施設の境界がぼやっとしており、全体の範囲もよくわからない。強い図像となる表現は少なく、収まりの丁寧さと外構で居心地の良さを創出。都市再生の希望の星」(宮沢洋)

■建築概要
所在地:東京都豊島区西池袋5-12-3ほか/発注者:深野商事/企画者:Damaya Company、シーナタウン、須藤剛建築設計事務所 、バイツ/設計者:須藤剛建築設計事務所/施工者:目神山内装・東匠ハウジング(平屋棟・木賃棟)、AGAIN総合リフォーム(集住棟)、渡邉建設(新築棟/構造:木造(平屋棟・木賃棟)、RC造(集住棟・新築棟)/階数:地上1階(平屋棟)、 地上2階(木賃棟)、地上4階の1階(集住棟)、地上3階(新築棟)/延べ面積:89.85m2(平屋棟)、165.21m2(木賃棟)、534.43 m2(集住棟)、673.48m2(新築棟)/施工期間: 2020年3月~6月(平屋棟)、2021年1月~5月(木賃棟)、(集住棟)、2024年2月~2025年2月(新築棟)/主な雑誌掲載:新建築2021年8月号、同2026年2月号

7)null²/落合陽一、ノイズ(NOIZ)、フジタ・大和リース特定建設工事共同企業体、乃村工藝社、ワウ(WOW)、アスラテック ほか

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■推薦コメント(代表2名)
「現実には難しいと思われた『建築に対する情報技術の実装』が鮮やかに実現された。メカニックと建築を連動し万博期間中、随時更新する設計施工のあり方も革新的だった。花博への移設も楽しみ」(平塚桂)

「鏡面の有機的なフォルムが周囲を反射し、風景と一体化する。デジタルと物理性が高度に融合したこの建築は、これまでの固定概念を壊し、観る者の思考を誘発する。独自の美学が凝縮された、挑戦的な傑作である」(津川学)

■建築概要
所在地:大阪府大阪市此花区夢洲中1地先/発注者:公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会/設計・演出・制作(Design / Direction / Production):落合陽一(プロデューサー/ディレクター、建築外観ディレクション、建築外装演出、内装演出・制作、内装デザイン)、ノイズ(建築基本設計、建築実施設計)、フジタ・大和リース特定建設工事共同企業体(建築実施設計、建設施工、内装施工)、raw(建築外装演出)、アスラテック(建築外装演出、内装演出・制作、ロボティクス設計)、TASKO(建築外装演出、特殊装置設計・施工)、ワウ(内装演出・制作)、アクセル(内装演出・制作)、乃村工藝社(内装演出・制作、内装デザイン、内装設計、内装施工)、アラップ(構造設計)/施工(Construction):フジタ・大和リース特定建設工事共同企業体(建設施工、内装施工)、乃村工藝社(内装施工)、尾崎ウェルスチール(屋根施工)、太陽工業(外装膜)、セイビ堂(LED施工)、プリズム(LED施工)、ファナック(ロボットアーム監修)、TASKO(特殊装置設計・施工)、アスラテック(ロボティクス設計)/マネジメント・事業・運営(Management / Operations):リアルワース(建築マネジメント)、オクサット(建築マネジメント、総合監理)、サステナブルパビリオン2025(ショップ販売事業者、Mirrored Body®︎開発)、博報堂(運営)、博報堂プロダクツ(運営)、一般社団法人計算機と自然(総合監理)、ジセカイ(総合監理、バーチャル万博、作品展示・制作・設置・茶室)、マツダ(総合監理、バーチャル万博) /開発(Mirrored Body®︎ / Digital Systems):アクセンチュア(Mirrored Body®︎開発)、インダストリアルドリーム(Mirrored Body®︎開発)、近藤生也(Mirrored Body®︎開発)、布留川英一(npaka)(Mirrored Body®︎開発)、エユラス(Mirrored Body®︎開発)、TAKUMA YAMAZAKI DESIGN(Mirrored Body®︎開発)、日本電気(Mirrored Body®︎開発)、VESS Labs(Mirrored Body®︎開発)、田中章愛(バーチャル万博)/構造:鉄骨造 /階数:地上2階(展示棟)、地上1階(プレハブ棟) /延べ面積:655.46m2/施工期間:2024年1月~2025年2月/開館日:2025年4月13日/主な雑誌掲載:新建築2025年12月号、日経アーキテクチュア2025年4月24日号

8)広島駅南口ビル/西日本旅客鉄道、ジェイアール西日本コンサルタンツ、東畑建築事務所、SUPPOSE DESIGN OFFICE、大林組、広成建設

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■推薦コメント(代表2名)
「路面電車がすうっと吸い込まれるように2階ホームへ入る。軌道を持ち上げる駅前大橋のダイナミックさに加え、乗降客が行き交うホームを包む開放的なアトリウムを設けるなど画期的な駅ビルだ」(菅原由依子)

「JRの改札(地上2階)を出ると、目の前に路面電車がずらっと並ぶ衝撃。改札も柵もない。発進した列車は空に飛び立つかのよう。吹き抜け上部には、それを眺める段状テラス。路面電車愛に溢れる空間」(宮沢洋)

■建築概要
所在地:広島県広島市南区松原町2-37/発注者: 西日本旅客鉄道、中国SC開発、ジェイアール西日本ホテル開発、JR西日本不動産開発/設計者:西日本旅客鉄道、ジェイアール西日本コンサルタンツ+東畑建築事務所設計共同体(基本設計・設計監理監修)、SUPPOSE DESIGN OFFICE(中央アトリウム空間・屋上広場:デザイン協力)、大林組+広成建設(実施設計・工事監理)/施工者:大林組/構造: 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、一部CFT/階数: 地下1階、地上20階、塔屋2階/延べ面積:11万3688.47m2(増築部分)/施工期間:2021年2月〜2025年1月(仮使用認定)/開館日:2025年3月24日/主な雑誌掲載:新建築2025年12月号

9)横浜美術館 空間構築/乾久美子建築設計事務所、菊地敦己事務所

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■推薦コメント(代表2名)
「ポストモダン美術館のいかめしい大空間を今風の柔らかな居場所群へと転回する、見事なリノベーション。非日常の日常化、あるいは『遊園地』の『原っぱ』化。バブル建築改修のモデル例としたい」(市川紘司)

「横浜美術館(1989年開館)の大規模改修。御影石貼りの空間から抽出した色の什器によって小さな居場所が沢山生み出されている。従前の雰囲気からの変化が絶妙で、敬意と革新性を感じさせる」(富井雄太郎)

■建築概要
所在地:所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1/発注者: 横浜市、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 /設計者:乾久美子建築設計事務所、菊地敦己事務所/設計協力者:ニュウファニチャーワークス(什器設計協力)、TECTONICA(構造)/施工者:デザインアートセンター(什器製作)、清水・小俣・三木建設共同企業体(固定サイン製作)/施工期間:2023年4月〜2024年11月/開館日:2025年2月8日/主な雑誌掲載:新建築2025年3月号

10)ラビットホール/青木淳@AS

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■推薦コメント(代表2名)
「バブル期の建物をここまでかっこよくするとは! と驚きのリノベーションにより誕生した現代美術館。階段、手すり、むき出しの床など。石川コレクションの現代アートと相まって特別な空間に仕上がっている」(白井良邦)

「工作をするようなコンバージョンを通じて、設計者が『ポストモダン建築』と呼ぶ擬古典的な当初建物がいっそう多義性を増し、概念を揺るがすという、コンセプチャルアートと共鳴した美術館の誕生」(倉方俊輔)

■建築概要
所在地:岡山県岡山市北区丸の内2-7-108/発注者: 公益財団法人石川文化振興財団/設計者:AS/設計協力者:金箱構造設計事務所(構造)、ZO設計室(設備)、菊地敦己事務所(トイレサインのみ)/施工者:太陽建設/構造: 鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造/階数: 地上3階/延べ面積:991.76m2/施工期間:2024年3月〜12月/開館日:2025年4月6日/主な雑誌掲載:新建築2025年5月号

 今回も投票の参考として、ノミネート建築の設計者によるライブ解説の会を開く(オンライン配信)。開催日時は2月5日(木)19:00~20:45。今回は10組すべてが出演してくれる予定だ。視聴は無料で、登録も不要なので、下記をクリックしてぜひ見てほしい。

YouTubeURLhttps://www.youtube.com/watch?v=H6fOR59XzNI

 投票の最終結果は、2月16日(月)13時に東京・湯島の国立近現代建築資料館で発表した後、本サイトで報じる予定だ。

第3回の実施に当たっては、文化庁とJINSにご協力をいただいております

※メディアの方へ──本記事中の推薦コメントおよび写真は、各クレジットを明記していただければ貴メディアへの転載が可能です。転載したい場合はこちらのメール(infobunga409@gmail.com)までご連絡ください。また、上記の発表会(@国立近現代建築資料館)を取材していただける方も同様に願います。発表会には「大賞」および「推薦委員会ベスト1」に選ばれた設計者の方にお越しいただく予定です。

 前回までの受賞作はこちらへ→https://bunganet.tokyo/award/

 今回の推薦委員はこちら→https://bunganet.tokyo/award2026/