戯れ言が現実に!日経ビジネスの高架下イラストルポが「Marketing Awards2021」でグランプリ

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 1年前の今ごろ、「どうせやるならば、日経BPのMarketing Awardsで1番を目指しましょう」と笑いながら話していた。本音では「何かの賞の引っかかればいいな」とは思っていたものの、まさか本当にグランプリを取ってしまうとは……。

 日経BPが主催する「第7回日経BP Marketing Awards2021」で、ジェイアール東日本都市開発の企業広告が「グランプリ」を受賞した。3月30日に、日経BP社のウェブサイトや日本経済新聞紙上で発表された。

 ビジネスメディアである日経BPが2020年中に発行した雑誌やウェブ媒体に掲載した全広告作品の中から、外部審査会(審査委員長:井上哲浩慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授)による選考で決定したものだ。選考基準は「企画や作品をデザイン性、インパクト、企画力、理解度といった観点から審査。 評価基準をより広範に捉え、作品そのものに加えて、活動全体の手法や戦略なども評価の対象とする」。

 グランプリを受賞した広告は、ジェイアール東日本都市開発の「TOKYO UNDERLINE VISION」シリーズ広告で、日経ビジネスの2020年4月~2021年1月に計6回掲載されたもの(うち受賞対象は2020年の5回分)。各回とも2ページ見開きで、誌面の約半分が私(宮沢洋)のイラスト、テキストは基本、長井美暁(Office Bungaスタッフ)が担当している。企画とデザインは、瀧田デザイン事務所の瀧田章夫氏。

 この広告シリーズ全6回はこちらでPDFを見ることができる。

これはシリーズの第1回の誌面

 見ていただければ分かると思うが、「ぱっと見で勝負」のビジュアル広告ではなく、内容をじっくり伝える「読み物広告」。題材はJRの高架下。「建築巡礼」(日経アーキテクチュアに連載中)の経験から言って、半分をイラストにすることで「読まれる」自信はあったのだが、そんな飛び道具のような手法が広告のプロたちに「成功例」と評価されたのは意外でもあり、もちろんうれしい。

 ちなみに、過去のグランプリ受賞企業は下記のとおり。

【第1回】KDDI
【第2回】カルティエ
【第3回】パナソニック
【第4回】パナソニック
【第5回】兵神装備
【第6回】NTTアーバンソリューションズ  
 そして、
【第7回】ジェイアール東日本都市開発

 高架下のPRが、カルティエやパナソニックと並ぶなんて……。感涙。

 ちょうどOffice Bungaの設立1周年とも重なったので、うちの事務所の設立理念を改めてご紹介したい。

 設立理念:建築・都市・デザインに関する専門的な情報をかみくだいて広く伝え、生活者・ 専門家それぞれの心身の充実に貢献する。(←プロフィルのページに載ってます)

 日経BPのMarketing Awardsグランプリはまさにその成果。2年目もOffice Bungaはいろいろな方向で頑張ります! (宮沢洋)