
渋谷ヒカリエ9階の「ヒカリエホール」で12⽉2⽇(火)から「織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ」が始まる。12⽉1⽇に行われた内覧会に行ってきた。織田憲嗣氏と会場構成の田根剛氏がトークショーに登壇した。この2人は北海道東海大学(現・東海大学札幌キャンパス)時代の師弟である。

これまでにも何度か書いているが、筆者は正直、椅子というものにそれほど食指が動かない。たぶん、比較できるほど数を見ていないからだと思う。たまに展覧会に出展された名作椅子を見ると、「この良さがわからない奴はセンスがない」と言われているような脅迫観念を抱いてしまう。その点、この展覧会はフラットな気持ちで見ることができる。何しろ数が多い。織田コレクションの中から、ウェグナーの椅子約160点とその他の家具を展示しているのだ。
展示されているものの中には自分でも買えそうな量産品もある。誰かの評価とは関係なく「自分がどんなものに惹かれるのか」がなんとなくわかってくる。
とはいえ、その程度の知識で自分がそそられた椅子だけをチョイスするのはウェグナーにも織田氏に失礼なので、BUNGANETらしく、会場構成を中心に写真を見ていただく。

テーマごとに天井の高さを生かした展示
「数が多いのでフラットな気持ちで見ることができる」と書いたが、短調で大味ということは全くない。大空間を適度に区切り、テーマごとに天井の高さを生かした展示を行っている。近年見た展覧会の中でも印象に残る展示構成だ。













田根氏によると、「依頼があったのは1年ちょっと前。会場施工と展示で6日間。ついさっき作業が終わったところ」とのこと。「それにしては展示の完成度が高い」と褒めると、「準備の期間は短かったけれど、織田先生の頼みでは全力でやらざるを得ません」と笑っていた。
筆者のように椅子にそれほど詳しくない人も、「会場構成だけでも楽しめる」(もちろん詳しい人は何倍も楽しめる)展覧会である。会期は2026年1月18日(日)まで。(宮沢洋)
■展覧会概要
織田コレクション ハンス・ウェグナー展 至高のクラフツマンシップ
開催期間:2025/12/2(火)~2026/1/18(日) 休館日:12/9(火)、1/1(木・祝)
開場時間:10:00–19:00(最終入場は18:30まで)
※12月31日(水)のみ18:00まで(最終入場は17:30まで)
会場:
ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)東京都渋谷区渋谷2-21-1
主催:Bunkamura
協賛・協力等
[特別協力]
北海道東川町、織田コレクション協力会、旭川家具工業協同組合
[学術協力]
織田憲嗣(東海大学名誉教授)
[会場構成]
田根剛(ATTA)
[協力]
Hans J. Wegner design studio ApS、PP Møbler、Carl Hansen & Søn、カトーレック美術輸送支店
[後援]
デンマーク王国大使館、J-WAVE
入場料(消費税込): 早割券/鑑賞券
一般 2,100円/2,300円
大学・高校生 1,300円/1,500円
中学・小学生 500円/700円
公式サイト: https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/25_wegner/

