ヒント:「ホワイトコンクリート」・「出目地」・「杉小幅板本実型枠」がいかにもこの設計者らしい建築です。



答え
建築名称 :郡山市立美術館
所在地:福島県郡山市安原町字大谷地130-2
竣工年:1992年(平成4年)
設計者:柳澤孝彦
規模など:鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄筋コンクリート造、地下1階・地上2階、延べ面積6848.37㎡


建築のポイント:この建築は柳澤孝彦により、郡山市東部の丘陵地に自然環境を生かした美術館として設計されました。現地では100m近いプロムナードに導かれるように建築にアプローチします。正面に現れる建築の曲面大屋根は大胆な形をしていますが、周りの丘陵地を見渡した時に不思議と自然に溶け込み、環境と一体化した造形です。
折り紙建築の制作ポイント:プロムナードの表現を本体とは別に付け足し的に加えることもできなくはないのですが、「野暮」な感じがして諦めました。美術館棟にフォーカスして作品を作り上げました。夏休みのワークショップなどでは、屋根の割付を減らし、作りやすいバージョンにして作ってもらっています。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!




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