東京・代官山のヒルサイドテラスF棟1階「ヒルサイドフォーラム」で開催中の「千葉学退任記念展覧会 建築を巡るダイアローグ from sketches to materialization 2001-2026」を見てきた。今年3月をもって東京大学を退任した建築家の千葉学氏が、同氏と東京大学大学院千葉研究室の活動の軌跡をたどる展覧会。会期は3月12日〜3月28日だ。


「東京大学大学院千葉学研究室は、建築に留まらず土木・都市まで横断的に研究と実践を重ね、学生と議論しプロジェクトへ結実してきました。本展はその蓄積を、リサーチと実践の両面から総覧する退任記念展覧会です。」(公式サイトより)
千葉氏個人が設計したプロジェクトはほとんどなくて、東大の研究室の展示が主。実施案件よりも、都市的なリサーチとそれに基づく提案が多い。それでもこの数をこれだけの密度でこんなに多様に見せることができるのか、と驚く。


それぞれの展示内容を詳しく書くと四半世紀を振り返る大リポートになってしまうので、個人的にテンションが上がったこの展示↓にスポットを当てたい。これだけでも千葉研究室のリサーチ力の高さがわかる。

なんと、千葉研究室が池袋のリサーチをしていたとは…。しかも、豊島区役所がある東口だけでなく、我がBUNGA NETの本拠地である西口駅前も。

どれどれ…。と提案を見てみると、筆者(宮沢)が以前、池袋西口再開発について問題提起したこととほとんど同じことが提案されていた!


筆者が2024年に書いた記事はこれ↓だ。
住民説明会が開かれた「池袋西口」巨大再開発、地元目線で解説&提案します!─池袋建築巡礼特別編(2024年1月12日)
筆者の提案は、再開発でできる新ビルの足元に、東京芸術劇場側と新・交通広場(現在の池袋西口五差路の方に整備される予定)を結ぶトンネル状空間をいくつかつくるべき、というもの。そうでないとせっかく巨大な交通広場を整備しても、相変わらず西口広場と交通広場が巨大な壁で分断されてしまう。

千葉研究室に提案は、まさにそれだ。

素晴らしい分析力と提案力! と言うとまるで自分を褒めているようだが、やはりこの地域のポテンシャルを冷静に分析すると、こういう形が導かれるということなのだろう。実際の計画でも、まだ間に合うならこの方向性を検討してほしい!(宮沢洋)
■開催概要
「千葉学退任記念展覧会 建築を巡るダイアローグ from sketches to materialization 2001-2026」開催概要
会期:2026年3月12日(木)〜3月28日(土)
開場時間:11:00-19:00(最終日28日は17:00まで)
会場:代官山ヒルサイドテラスF棟1階 ヒルサイドフォーラム
所在地:東京都渋谷区猿楽町18-8
入場料:無料(予約不要)
主催:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻千葉学研究室+千葉学建築計画事務所


