2025年10月4日(土)~11月30日(日)に福山市・尾道市を中心に開催される『ひろしま国際建築祭2025』。開幕まで1カ月を切り、情報発信が慌ただしくなってきた。

現段階で筆者の耳に入ってきた情報を紹介する。
ゴージャスな“夢のクラファン”が明らかに
まず、すでに募集が終了した通常のクラウドファンディング(こちら)とは別の“夢のクラファン”(正式名は「特別応援プログラム HIROSHIMA ARCHITECTURE EXHIBITION 2025」)の内容が本日(9月19日)、発表された。
ざっくり言うと、
①ガンツウ(guntû)↓がこれまでやらなかったDAYクルーズ、設計者の堀部安嗣氏も乗船(30万円)

②藤本壮介氏や石上純也氏との特別ディナー会(15万円)
③名和晃平氏や長坂常氏の特別レクチャー(5万円、7万円)
である。どれもなかなかのお値段だが、詳細を見ると、確かに相当な特別感。詳細は以下の「夢のクラファン」から。
https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/events-tours/?cat=crowdfunding
展示だけでなく、実作も──3人の建築家による「移動型キオスク」
建築祭のコンテンツとしては、昨年11月の発表時にはなかった内容がいくつか明らかになっている。昨年11月の発表時の内容はこれ↓で、このときは尾道市美術館での目玉の展覧会、「ナイン・ヴィジョンズ:日本から世界へ 跳躍する9人の建築家」の話が中心だった。
最近、公表されたのが、3人の建築家による「移動型キオスク」プロジェクト。提案ではなく実作だ。小さいとはいえ、その顔ぶれがすごい。
1人目は先のガンツウの設計者でもある堀部安嗣氏。
移動型キオスクー小さな建築プロジェクト01:「つぼや」堀部安嗣 x ウッドワン

福山市の神勝寺 禅と庭のミュージアムにある、作庭家・中根金作による枯山水「無明の庭」に設置される。詳細はこちら。
2人目は中山英之氏。
移動型キオスクー小さな建築プロジェクト02:「風景が通り抜けるキオスク」中山英之 x モルテン

尾道市のONOMICHI U2に隣接するウォーターフロントの木製デッキの空間、オリーブ広場に設置される。詳細はこちら。
3人目は石上純也氏。
移動型キオスクー小さな建築プロジェクト03:「雲がおりる」石上純也 x 常石造船 x ツネイシカムテックス

これは、建築祭の玄関口でもある、山陽新幹線 JR福山駅南口、駅前広場に設置されるとのこと。えーっ、石上建築が駅前に!! このスケッチ↑のなんだかわからなさが余計に興味をそそる。詳細はこちら。
前田圭介氏が同郷の大先輩、藤井厚二展を監修
そして、昨年の発表時には「福山エリア(ふくやま美術館)」とだけ書かれていた展示企画も、タイトル等が発表になった。
「後山山荘(旧・藹然荘(あいぜんそう))の100年とその次へ|福山が生んだ建築家・藤井厚二」
会期: 2025 年10月4日(土)- 2025 年11月30日(日)
会場: ふくやま美術館 ギャラリー 広島県福山市西町 2-4-3
出展建築家: 藤井厚二、前田圭介
企画監修・会場構成: 前田圭介(UID)
特別協力:谷藤史彦、藤井英博、松隈章、後山山荘倶楽部、竹中工務店、聴竹居倶楽部、宮沢洋(BUNGA NET)
詳細はこちら
そう、この企画には筆者(宮沢洋)が協力していて、何をしているかというと、展示内容のイラスト化だ。こんな感じ↓で、漫画を読むように楽しめるニュータイプの建築展となる(多分)。

イベントはパスポート制。パスポートは3日間有効で、主要会場でも買えるが、会場販売3000円(税込)、WEB販売2500円(税込)とWEBがお得なので、WEBで早目に購入したい。関係者である筆者が言うのもなんだが、1日でも十分に元がとれるお得な値段である。購入はこちらから→https://hiroshima-architecture-exhibition.jp/passport-ticket/
初回からこんな感じでアクセル全開の「ひろしま国際建築祭」。もちろん筆者も初日から行く予定なので、リポートをお楽しみに。(宮沢洋)

