本サイトで「2025年の建築展第3位」に選んだ国立近現代建築資料館(東京・湯島)の「日本の万国博覧会 1970-2005」(こちらの記事)。昨年開催されたのは第1部「EXPO’70 技術・デザイン・芸術の融合」(2025年3月8日~5月25日)と第2部「EXPO’75以降 ひと・自然・環境へ」(2025年6月14日~8月31日)。それで完結と思われていたが、「第3部」とも「スピンオフ」とも位置付けられそうな「日本の万国博覧会 1970–2025 + 描かれた未来と夢」が2月28日(土)から始まった。

会期は3月15日(日)までと短い。以下、展示室内の写真(筆者撮影)と、公式サイトの説明のコピペ(太字部)。
「日本の万国博覧会 1970–2025 + 描かれた未来と夢」
日本では、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)を皮切りに、これまでに 5回の万国博覧会が開催されてきました。2025年に開催された大阪・関西万博は、それに続く 6回目の日本開催の万国博覧会となります。
本展は、2025年大阪・関西万博において文化庁主催で実施された催事「建築文化と循環経済の未来 ~この子たちなら大丈夫~」(2025年9月9日〜14日)の成果を巡回展示するとともに、1970年大阪万博から 2025年大阪・関西万博に至る日本の万国博覧会の歩みをたどる企画展です。

2025年大阪・関西万博の展示では、大屋根リングやパビリオンなど会場を構成する建築に焦点を当て、設計図や会場写真を通して、未来社会を構想する万博の理念を紹介します。あわせて、文化庁催事において制作された子どもたちによる「未来の建築」の作品を展示し、次世代の視点を通して、万博のその先にある、これからの都市や建築のあり方を展望します。
【セクションⅠ】「日本の万国博覧会 1970–2005」―1970 年大阪万博の熱狂と希望、これまでの日本の万国博覧会の軌跡

2025年3月から8月にかけて、当館で開催した「日本の万国博覧会 1970-2005」では、大阪・関西万博以前に日本国内で開催された5回の万国博覧会―日本万国博覧会(大阪万博、EXPO’70、1970年)、沖縄国際海洋博覧会(1975年)、国際科学技術博覧会(1985年)、国際花と緑の博覧会(1990年)、日本国際博覧会 愛・地球博(2005年)―に関して、当館が所蔵する図面や企画段階の資料を中心とした展示を行いました。セクションⅠでは、同展での各万博の解説パネルおよび案内図・航空写真(中央の円形展示台)、図面の一部を再展示します。

【セクションⅡ】いのち輝く現代。2025年大阪・関西万博の創造
セクションⅡでは、2025 年大阪・関西万博における建築と空間構成に焦点をあて、3種類のコンテンツを展示します。
(1)文化庁催事「建築文化と循環経済の未来 ~この子たちなら大丈夫~」(2025年9月9日〜14日)で上映した、大屋根リング、シグネチャーパビリオン、休憩所・トイレ・サテライトスタジオ等の設計図を再上映します。

(2)会場を彩るパビリオンは、循環経済や持続可能性への配慮、人と自然が共生する未来への願いを込めてデザインされました。それらの中から、公益財団法人2025年日本国際博覧会協会が管理する一部のパビリオン、仮設建築物の設計図を展示します。

(3)配置の展示ケースを会場のシンボル「木造の大屋根リング」に見立て、会場写真を展示します 。ケースを一周することで、リング屋上を回遊しているかのような空間体験を味わうことができます。

【セクションⅢ】子どもたちが描く未来の建築と夢

セクションⅢでは、2025 年大阪・関西万博の文化庁催事「建築文化と循環経済の未来~この子たちなら大丈夫~」にて制作された作品を展示します。ひときわ目を引く10m の大作は、ロサンゼルス在住の志村星氏とシュローミ・J・ハユン氏が描いた未来都市のアウトラインに、約100人の子どもたちが色をのせることで完成した作品です。さらに、子どもたちが描いた約40点の絵画を、色彩豊かなインスタレーションで知られる現代美術家の鬼頭健吾が展示監修。独自の視点で配置された作品群には、「未来のプレス案内街」への子どもたち一人ひとりの想いが込められています。子どもたちと日米 3 名のアーティストとのコラボレーションを通して、希望に満ちた未来を展望します。
主 催:文化庁
共 催:特定非営利活動法人子供地球基金
企 画:株式会社エイチ・アイ・エス
協 力:公益財団法人 東京都公園協会
会 場:文化庁国立近現代建築資料館
会 期:2026年2月28日(土)~3月15日(日)
休館日:毎週月曜日(3月2日、9日休館)
時 間:10:00-16:30(入構は16:15まで)
公式サイト:https://nama.bunka.go.jp/exhibitions/2602

筆者は2013年の開館以来、この国立近現代建築資料館で行われた展覧会をほとんど見ているが、今回は客層がいつもと違う。展示を静かに食い入るように眺めるさまはひつもと同じなのだが、来館者の多くがどこかしらに「ミャクミャク」のグッズを付けているのだ。

そんな光景も併せて楽しめる展覧会だ。(宮沢洋)
第1部のリポートはこちら。
第2部のリポートはこちら。

