ヒント:低層のファサードは、1925年(大正14年)にW.M.ヴォーリズにより設計された建築を、いったん解体した後に復元しました。



答え
建築名称 :お茶の水スクエアA館
所在地:東京都千代田区神田駿河台1-6
竣工年:1987年(昭和62年)
設計者:磯崎新
規模など:鉄骨鉄筋コンクリート造、地下3階・地上13階、延べ面積2万2231.92㎡

建築のポイント:磯崎新の設計により、主婦の友社として建てられた建築を解体復元する形で残しつつ、高層棟及びコンサートホールを新築し、お茶の水スクエアとして生まれ変わりました。現在は日本大学が所有。コンサートホールは使われていませんが、2026年に再開されるとの報道もあります。近代建築を記憶に留め、再生する方法として先駆けになった建築です。
折り紙建築の制作ポイント:この作品の難題は2つ。一つは高層棟バルコニーのパーツをどこから持ってくるか。と、もう一つは高層部分の沈み込みです。この解決方法は写真で確認できると思いますので、ご覧ください。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!




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