東京・湯島の文化庁国立近現代建築資料館で「日本の近現代建築家たち」展が始まった。書くのが遅くなってしまったが、初日の7月25日に行ってきた。キュレーションを担当した小林克弘氏(東京都立大学名誉教授)と小池周子氏に案内し […]
2023年7月
長谷川逸子と伊東豊雄の距離<1>から続く。 長谷川逸子の鮮やかな展開──「徳丸小児科」 1978年から、翌年、翌々年と、長谷川逸子の転回は鮮やかである。 1979年6月に愛媛県松山市に竣工した「徳丸小児科」は、5階建 […]
アントニン・レーモンドの設計で1933年に竣工した「軽井沢夏の家」(現ペイネ美術館)が重要文化財に内定したという記事を6月に書いた(レーモンド「軽井沢夏の家」が重文内定、救世主は入社2年目の記者─「有名建築その後」秘話 […]
リレー連載の2番手は、ブラジル・リオデジャネイロ在住で、隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長の藤井勇人氏だ。3回にわたってリオ近辺の注目建築を紹介してもらう。藤井氏が初回に選んだのは、ファヴェーラと呼ばれるスラムに立 […]
パリのポンピドゥー・センターは大規模な改修工事のために2025年末から約5年間の休館を予定している。工事前にもう一度写真を撮りに行こうと調べていたら、筆者(宮沢)の訪仏中にちょうどノーマン・フォスター展をやっていること […]
コロナ禍の2021年、パリの中心部にある2つの歴史的建築が、日本人建築家によって見事な再生を果たした。1つは安藤忠雄氏による「ブルス・ドゥ・コメルス/ピノー・コレクション」、もう1つはSANAAによる「ラ・サマリテーヌ […]
パリのノートルダム大聖堂は、2019年4月15日に発生した火災被害により現在、修復工事が行われている。日本の報道では、具体的な内容は伝わってこない。どうなっているんだろう。行ってみるとこんなことになっていた。 西側の […]
長谷川逸子の「焼津の文房具店」は、前回にそこで記述を終えた伊東豊雄の「PMTビル」と同じ月に雑誌発表されている。この瞬間に2つの個性は、かつてないほど接近し、そこからまた二股に分かれていく。そんなX型の軌跡は、当時にお […]
コロナ禍がひと段落し、5年ぶりにパリを訪ねた。行きたかった場所の一つが、田根剛氏のアトリエ(ATTA–Atelier Tsuyoshi Tane Architects)。コロナ期間に移転したという新オフィスは、何やらか […]
建築について書く仕事を30年以上していながら、バルセロナを訪れたのは初めてだ。目指すはアントニ・ガウディが設計した未完の教会、「サグラダ・ファミリア聖堂」。そして、現地に行って初めて知ったのは「2026年完成予定はイエ […]