里山版「メイド・イン・トーキョー」にほっこり、「How is Life?」展@TOTOギャラリー・間

 遅ればせながらの展覧会リポート第3弾は、東京・乃木坂のTOTOギャラリー・間で開催中の「How is Life?――地球と生きるためのデザイン」である。これは本当に遅ればせながらのリポートで、展覧会は昨年10月21日から始まっていた。会期は3月19日まで。なので、すでに折り返しを過ぎてしまった。そんなに何か月も忙しかったのかと言われると、決してそんなことはなく、実は足が向かなかった。私(宮沢)のように二の足を踏んでいる人もいそうなので、その理由を正直に書く。

(写真:宮沢洋)
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応募倍率10倍、伊東豊雄×内藤廣×妹島和世のスカイハウス座談会を見た!

 こんな豪華な建築家の並びは珍しいのではないかと思い、イベントの触りだけ紹介する。いや、「自慢する」が正しいか……。1月21日(土)の夜に東京都庭園美術館で行われた公開座談会、「スカイハウス再読、菊竹清訓氏を語る」だ。この5人、誰だか分かるだろうか。

(写真:宮沢洋)
司会の大西麻貴氏

 見出しをみれば3人は分かったと思う。正解は、左から大西麻貴氏(Y-GSA教授、この日の司会)、内藤廣氏(菊竹清訓建築設計事務所OB)、伊東豊雄氏(同)、富永譲氏(同)、妹島和世氏(東京都庭園美術館館長)だ。富永氏は事前の予告にはなく、当日の飛び入り参加だった。

 東京都庭園美術館にて12月10日から開催中の「スカイハウス再読」展では、Y-GSAの学生たちが菊竹清訓の自邸「スカイハウス」をさまざまな視点から読み解いている。この展覧会のスピンオフとして企画された座談会だ。60人の定員に対し、10倍の申し込みがあったという。この面々なら、さもありなん。

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日曜コラム洋々亭44『週刊朝日』休刊決定に思う、「似顔絵塾」と日本の建築雑誌の相似性

 『週刊朝日』が2023年5月いっぱいで休刊することが発表された。1922年創刊で、今年101年目の老舗週刊誌。といっても、紙の雑誌市場の縮小ぶりは出版業界以外の人も感じていると思うので、それほど驚かないのかもしれない。ただ、私(宮沢)にとって『週刊朝日』の休刊は特別な感慨がある。今の私の価値の半分くらいを、この雑誌が育ててくれたと言っても過言ではないからだ。

 ぶっちゃけ、記事はほとんど読んでいなかった。買って読んでいたのは巻末から数ページ目にある「山藤章ニの似顔絵塾」という投稿コーナーだ。

週刊朝日「 山藤章ニの似顔絵塾」(以下同)1994年掲載
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越境連載「クイズ名建築のつくり方」09:水面に立つ柱の下は
どうなっている?──神奈川県立近代美術館

 日本のモダニズム建築の先駆け、「神奈川県立近代美術館」。最大の見せ場は、平家池に面したピロティ。水面に立つ柱の下は一体どうなっている?
(1)岩の下部が水底まで続いている
(2)鉄骨は吊り構造で、水中には何もない
(3)鉄骨が水底まで貫通している

(イラスト:宮沢洋)

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OMAの重松象平氏が全力で振り切った「ディオール」展@東京都現代美術館に目が点!

 遅ればせながらの注目展リポート第二弾は、東京都現代美術館で2022年12月21日から始まった「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」だ。「建築展」ではないが、建築関係者ならば絶対に行っておくべき展覧会だと思う。ファッションとは縁遠い筆者だが、会場デザインを見るだけで十分、入館料(大人2000円)の元がとれた。評価は人それぞれとして、今後の話のタネになる。会期は2023年5月28日まで。

(写真:宮沢洋)
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越境連載「イラスト名建築ぶらり旅」15:夢の街を彩るショートケーキ──宝塚ホテル

 宝塚ホテルの取材の後、自腹でこのホテルに一泊した筆者は、翌日の午前中、1階のラウンジでイチゴのショートケーキを食べていた。ここで食べるのは初めてなのに、何だか懐かしい……。そうか、昨日、阪急阪神不動産の荒堀省一さん(開発事業本部技術統括部建築グループ)が言っていた「歴史の続き」というのは、このショートケーキみたいなものか。そんなことを思った。

(イラスト:宮沢洋)

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考えずに委ねるが吉? 原広司展@国立近現代建築資料館の楽しみ方

 国立近現代建築資料館の春日通りを挟んだ向かい側には湯島天神がある。本当はおみくじでも引いて帰ろうかと思っていたのだが、開催中の「原広司展」を見たら「考えずに委ねるが吉」というフレーズが頭に降りてきて、お参りした気分になって家路に着いた。

会場入り口(写真:宮沢洋)
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読まれた記事ベスト3は「中之島美術館」「グラスハウス転生」「ドライブ・マイ・カーの謎」──2022年PVランキング+α

 明けましておめでとうございます。2023年も建築ネットマガジン「BUNGA NET」をよろしくお願いいたします。新年1本目は、2022年の年間PV(ページビュー)ベスト10。出し惜しみせず、1位から行きます。

◆1位
「大阪中之島美術館」ついに開館、建築雑誌泣かせのブラックキューブと静謐な巨大洞穴(2022年1月31日公開)

(写真:特記以外は宮沢洋)
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イラストで見る磯崎新氏の魅力と誤解──『建築巡礼』よりマイベスト3

 建築家の磯崎新氏が2022年12月28日に亡くなった。享年91歳。これから多くの方が重厚な追悼文を書かれると思うので、ハードルが上がる前に筆者(宮沢)の個人的ベストスリーについて書かせていただき、たむけとしたい。

つくばセンタービルを見て驚いたのは…(イラスト:宮沢洋)

 Office Bungaの相棒、磯達雄との連載『建築巡礼』は、年が明けると丸18年となる。18年間の中で、磯崎氏が設計した建築を3つ取り上げている。自分が取材の段取りをしているからということもあるが、その3件は筆者が好きな磯崎建築ベスト3と重なる。

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越境連載「イラスト名建築ぶらり旅」14:脱・建て替え時代の全天候型広場──新宿住友ビル三角広場

 今の流れでいくと、超高層ビルが重要文化財に指定される日が来ても不思議はない。日本初の超高層ビル「霞が関ビルディング」(1968年完成)は歴史的重要性から見て最有力候補として、今回訪ねた「新宿住友ビル」(1974年)も、「使い続けるために変化を遂げた超高層ビルの先駆け」として同様に有力な候補になると筆者は勝手に考えている。

(イラスト:宮沢洋)

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