ヒント:同じ設計者による“軍艦マンション”(東京・新大久保)は解体されるようです。
答え
建築名称:斜めの家
所在地:新潟県上越市大豆
竣工年:1976年(昭和51年)
設計者:渡邊洋治
規模など:木造・地上2階、延べ面積108.81㎡
建築のポイント:渡邊洋治が家族のために設計したものです。道路に面した外壁に配置されたランダムな窓から入る日光は季節や時間ごとの移ろいを演出します。設計当時、「潜水艦を造るぞ」という言葉を残しているそうですが、降り積もる雪を水面に擬え、潜水艦が浮上する様を想像すると合点がいきます。
折り紙建築の制作ポイント:紙を節約しつつ細長い作品を作るため台紙を「L」型で開閉する方法は、この作品から始まりました。「傾斜する細長い立体が折りたたまれる」という作図の解説は長くなるので、いずれの機会に。(五十嵐暁浩)
「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!
連載のまとめページはこちら↓。