愛の名住宅図鑑09:京都・大山崎の「聴竹居」(1928年)。家族を愛し、5度も自邸を建てた藤井厚二の科学と悦楽

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 京都・大山崎に1928年(昭和3年)に建てられた「聴竹居(ちょうちくきょ)は、日本の環境共生住宅の原点といわれている。だが筆者は、この住宅の教科書的な面だけが世の中に伝わるのはどうなのだろうかと内心思っている。確かに“原点”ではあると思うが、“教科書”ではない。一方で、この住宅ほど建築家の“愛”を伝えるのにわかりやすい例は少ないと思うのである。

(イラスト:宮沢洋)

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