「建築×技術」に着目する第1回AND賞、最終審査会を2月6日にライブ配信

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 建築と技術の融合/触発/統合を志向するアーキニアリング・デザインの理念を広めることを目的に設けられた アーキニアリング・デザイン・アワード(AND賞)の第1回審査が進められている。

 この賞では、「発想から実現に至るデザイン・プロセス」「個性的作品性だけでない普遍的技術の創造」「システム・素材・ディテール・工法などの新しい発想・工夫」を評価のポイントとする。従来の建築賞との違いとして、仮設の構築物や、建築の部位なども授賞の対象となる。

 すでに昨年12月、第一次審査が行われ、55点の応募作品から12作品が選ばれた。最終審査会は、来たる2月6日に行われ、そこでは応募者によるプレゼンテーションと質疑応答が行われ、その場で最優秀賞、優秀賞が決定されることになっている。審査委員は、堀越英嗣氏(委員長、芝浦工業大学建築学部長/建築家)、陶器浩一氏(滋賀県立大学教授/構造家)と、磯達雄(建築ジャーナリスト)の3人である。

 最終審査会の模様は、YouTubeでライブ配信されることになっている。詳しくは、A-forumのウエブサイトを参照。

 なお、一次審査を通過して最終審査に残っている12作品は下記の通り。

05 スケールの異なる複層空間とハイブリッドな屋根構造 <福井県年縞博物館>
07 木頭の家
19 文化財の復旧過程を見せるための構造手法-熊本城特別見学通路-
24 TBM PROJECT – CLTを用いた折板構造V字梁 –
25 自然の力によって波打つ天板
32 LUCERNE FESTIVAL ARK NOVA 東日本大震災の被災地を巡回する移動式仮設空気膜構造
33 CLTと鉄骨によるフィーレンディール構造 鳥取ユニバーサルスポーツセンター「ノバリア」
35 垂井町役場
36 White Tubeーサークルパッキングのアルゴリズムを利用したトンネル空間で、来場者に憩いの場を提供ー
44 細く短い木材を シンプルにつないで スパン70mを実現する 大空間屋根構造 昭和電工(大分県立)武道スポーツセンターの屋根構造における「構造形態」-「部材構成」-「接合ディテール」のトータルデザイン
52 CRANKS
54 洗足学園 STAGE ON THE LAWN