BUNGA NET初の読者プレゼントである。まだ手にした人がほとんどいないであろう、このバッグだ。
プレゼントの主は、繊維会社の小松マテーレ。同社は6月25日、同社では初となるリアル店舗のファクトリーショップ「mono-bo(モノーボ)」を本社敷地内(石川県能美市浜町ヌ168-8)に開業した。
「mono-bo」は、自社加工のさまざまな素材を、アップサイクルの視点で捉え直したモノ作りを行う新ブランド「mate-mono」の製品などを販売するスペースを中心に、小松マテーレの新しいモノづくりの現場を伝える工房など、これまでのBtoB事業とは異なり、直接、消費者との接点となる。
…というのはリリース文面のコピペなので、「なぜBUNGA NETで?」と思うかもしれない。建築界で小松マテーレ(旧・小松精練)といえば、炭素繊維素材の「カボコーマ・ストランドロッド」と、それを耐震補強に使用した研究開発施設「fa-bo(ファーボ)」である。隈研吾氏の改修設計で2015年に完成した建物だ。
今回のファクトリーショップはこれとは別の建物だが、「fa-bo」の関連施設として、「mono-bo(モノーボ)」と命名された。
耐震補強のヒラヒラをプリーツに
筆者が今年5月に上梓した書籍『隈研吾建築図鑑』(アマゾンはこちら)でもfa-boを取り上げている。
筆者が聞き手となった隈氏のインタビューでは、「転機の10選」にも挙げた。
今回のプレゼントはこの本を大層喜んでくれた小松マテーレの方が、「ぜひ読者プレゼントに」と1点無償で提供してくださった。
以下は、同社による製品説明だ。
■fa-boバッグ 5,500円(税込)
建築家・隈研吾氏が耐震補強の設計を手がけた、当社のファブリックラボラトリー「fa-bo」。その繊細で美しい放射状の外観イメージからインスピレーションを得てデザインしたバッグです。カーテンの生地の裏面の絶妙な光沢感に着目し、プリーツ加工を施すことで、「fa-bo」の美しい外観を表現しています。
なるほど、『隈研吾建築図鑑』でいうと、このイラスト↓のイメージか。
私も含め、建築界には実在の建築に似せた「建築ミニチュア(もしくは建築土産)」のコレクターが少なくないが、バッグはとても珍しい。これは欲しい人、多いのではないか。
といっても、差し上げられるのは1点しかないので、応募条件は『隈研吾建築図鑑』を購入された方。本屋ではなく、自宅か職場でその本があることが分かる状態で写真を撮り、以下のアドレスにメール添付でお送りいただきたい。締め切りは2021年7月16日(金)。厳正なる抽選で1名を選び、その方にのみ当選をメールでお知らせする。
応募時にはひと言、書籍の感想も加えていただけると、とてもうれしい(抽選には関係ありません)。外れた人はECサイト(こちらhttps://www.uniform-link.com/item/2509)でも買えるし、もちろん現地でも購入可だ。(宮沢洋)