秋の風物詩、「イケフェス大阪(生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪)」は今年もオンライン主体での開催となる。開催日は今週末、10月30日(土)と31日。今年も私(宮沢)は「セッケイ・ロード」をお手伝いしている。今年はMBS人気アナの仕切りによる在阪設計事務所11社参加のバラエティ系トーク番組で、当事者の私が言うのも何だがこれは「必見」である。
10月30日(土)の朝になったらこちら↓をクリックしてほしい。
セッケイ・ロード2021 トーク企画 事務所あるあるサイコロトーク+ちょっと真面目な話もしよう!
ページを開いてみると冒頭には、こんな前振りが書かれている。
セッケイ・ロードの名付け親、宮沢洋さん(OfficeBunga)をお迎えし、11の設計事務所スタッフが事務所や建築、プライベート?のあれこれを語り合う オンライントーク会をお届けします。
そもそも「セッケイ・ロード」とは?
「セッケイ・ロードって何?」「名付け親ってどういうこと?」と、そこが気になる方は下の太文字部分を読んでほしい。それよりもトークの内容を早く、という方は飛ばして、その下へ。
Q.そもそもセッケイ・ロードとは?
A.2018年に発見された「高麗橋通り」の神秘。
「セッケイ・ロード」という言葉がメディア上に初めて登場したのは、イケフェス2018の開催から2週間後の2018年11月9日のことだ。当時、建築専門誌「日経アーキテクチュア」の編集長であった私がWEBに書いた「“セッケイ・ロード”の大手設計事務所がイケフェスで出し物を競う」という記事である。
東京出身ながらイケフェスが大好きな私は、毎年、このイベントをWEBでリポートしていた。この年、それまでちゃんと見たことがなかった設計事務所各社のオープンハウス(オフィス内公開)を1日で巡ってみることにした。
事前にどう回ったら効率が良いかを調べていたとき、当時の参加4社(日建設計、東畑建築事務所、安井建築設計事務所、遠藤克彦建築研究所)が、北船場の高麗橋通りから東西に延びる1本の道路沿いに事務所を構えていることに気づいた。そして、このリポート記事の結びを「これはもう、勝手に“セッケイ・ロード”とネーミングしたい。来年のイケフェスでは、セッケイ・ロード沿いの設計事務所の参加が増えていることを願う」とした。
この記事が反響を呼び(大阪の人たちは意外にもこの事実に気づいていなかったらしい)、2019年のイケフェスでは、なんとセッケイ・ロード沿いの設計事務所による共同企画として「セッケイ・ロード・スタンプラリー」が開催された。しかも、前回は参加していなかった日本設計と久米設計を加えた6社、「セッケイ・ロード」オールキャストともいえる布陣での実施だ。
スタンプラリーのスタンプは、私が描いた各社社長の似顔絵スタンプ。これを4つ以上集めた人には社長集合似顔絵バッジがプレゼントされた。
ちなみに、私がセッケイ・ロードの命名時にヒントにしたのは、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」にも登場する「シュガー・ロード」(沖縄・小浜島のさとうきび畑)である。
司会役を断ってよかった!
さて、スタンプラリーができないコロナ禍でのオンライン・セッケイ・ロードも、今年で2回目。昨年は各社が別々に事務所紹介を競う形式だったが、今年は一堂に会してのトーク企画。「事務所あるあるサイコロトーク+ちょっと真面目な話もしよう!」だ。
参加メンバーは、家入颯太氏(浦辺設計)、金子公亮氏(日建設計)、木村輝之氏(NTTファシリティーズ)、清原健史氏(安井建築設計事務所)、東原理子氏(石本建築事務所)、出来佑也氏(昭和設計)、西村宇央氏(久米設計)、前田茂樹氏(ジオ-グラフィック・デザイン・ラボ)、前田英男氏(佐藤総合計画)、松尾和生氏(日本設計)、安本浩江氏(東畑建築事務所)の計11人。
モデレーターは髙岡伸一氏(生きた建築ミュージアム大阪実行委員会 事務局長)、特別ゲストという名のお飾りが私だ。
そしてなんと、司会が毎日放送(MBS)の人気アナウンサー、松井愛アナと上泉雄一アナなのである。
この企画、実は当初、「宮沢さん、司会やってもらえませんか」と言われていたのだが、「絶対無理! お飾りでニコニコしているのが精一杯です」と固辞していた。そうしたら、事務局の面々がどこでどう根回ししたのか、プロのアナウンサーのフル出演となっていた。
この2人のトーク回しがすごいのなんの。各事務所の「ものおじしない人」を集めているのだとは思うが、その華麗なるパス回しは、普通にゴールデンタイムのバラエティ番組を見ているようだった。
依頼されたことは極力トライするのが私の信条なのだが、これは結果的に断って良かった。やっぱり「餅は餅屋」である。
プログラムは3部構成で、「TALK1」と「TALK2」は、11人を2グループに分けての「事務所あるあるサイコロトーク!」。「TALK3」は11人+アナ2人全員参加による、「組織事務所とアトリエ事務所の協働とセッケイ・ロードの未来について参加メンバー全員集合でちょっと真面目に語ります」。
アナ2人が活躍するのは「TALK1」と「TALK2」だが、「TALK3」の最後にMBSから「お知らせ」があると思うので、ボランティアで出てくださった2人のために「TALK3」も最後まで見てほしい。11人の中からMVPも決まる。これは定番化されるかも。(宮沢洋)
生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称:イケフェス大阪)
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