週刊折り紙建築クイズ04:当初の外観を保存しつつ超高層に生まれ変わったこの建築は?

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ヒント:東京駅の目に前にある五角形の敷地に立っています。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建物名称:東京中央郵便局
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2
竣工年:1933年(昭和8年)
設計者:吉田鉄郎(逓信省営繕課)
規模など:鉄骨鉄筋コンクリート造,、地下1階・地上5階建て、延べ面積3万6479㎡(新築時)

(写真:磯達雄)

建築のポイント:東京駅丸の内駅舎(1914年竣工、設計:辰野金吾)に面した敷地に当時、逓信省営繕課技師であった吉田鉄郎が設計した建築です。竣工当初から非常に高い評価を受けていたこの建築でさえ、再開発の憂き目に遭いました。建て替えか保存か、そして保存方法に至るまで物議を醸しましたが、当時のモダニズム建築の様相をそのままに保存されています。

制作のポイント:この作品では、現在は存在していないペントハウスを屋上部分に表現しています。東北側の屈曲部分1階の庇は現在のデザインです。矛盾していますが、折り紙建築としての見栄えを優先しました。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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