週刊折り紙建築クイズ06:戦前に避暑地に建てられた三角屋根と尖塔が特徴のこの教会は?

Pocket

ヒント:窓ガラスの装飾や階段の模様は設計者の妻によるデザインです。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建築名称:聖パウロカトリック教会
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢179
竣工年:1934年(昭和9年)
設計者:アントニン・レーモンド
規模など:木造、平屋建て

(写真:磯達雄)

建築のポイント:アントニン・レーモンドにより設計された教会です。レーモンドは夏季に仕事をするために訪れる軽井沢で英国人の司祭神父と知り合い、設計の依頼を受けたそうです。丸太による架構はレーモンドの教会建築の特徴といえます。テキスタイルデザイナーであったノエミ夫人によるデザインが建築に彩を添えています。

折り紙建築の制作ポイント:三角屋根や尖塔の印象的な部分を表現しつつ、前面の緩勾配の屋根を思い切って水平に簡略化しています。もちろん、折りたたむためのデフォルメですが、それでも建物のイメージは保てました。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

連載のまとめページはこちら↓。