【追加情報】重要文化財内定!─週刊折り紙建築クイズ02:羽を広げた鳥にも見えるモダニズム最初期のこの建築は?

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【追加情報】2024年5月17日、文化審議会はこの建築を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申した。答申の内容はこちら。(ここまで2024年5月17日に追記)

ヒント:受刑者が施工に参加した鉄筋コンクリート造の建築です。

(制作・撮影:五十嵐暁浩、以下も)

答え
建物名称:旧小菅刑務所(東京拘置所)
所在地:東京都葛飾区
竣工年:1929年(昭和4年)
設計者:
蒲原重雄(司法省)
規模など:鉄筋コンクリート造、2階建て

(写真:磯達雄)

建築のポイント:設計者は司法省の建築家であった神原重雄です。経歴を調べると、この建築の設計がデビュー作であり遺作だそうです。また、当時はまだ鉄筋コンクリートの技術が完成していないのにもかかわらず、工事を素人同然の受刑者が行っていたというから驚きです。完成から100年を超えてその時代を感じられる建築だと思います。(※特別な公開日以外は敷地内に入れません)

制作のポイント:この建築は、直線が多いことに加え、鋭角的な造形が目を引きます。それを表現しようと試みました。また、正面の池には亀がいるとの話を聞いたので、池を表現しました。(五十嵐暁浩)

「週刊折り紙建築クイズ」では、国内の近現代建築の名作を竣工年順に紹介していきます。掲載は毎週水曜の予定。折り紙建築の制作、写真撮影、解説文のいずれも五十嵐暁浩さんです。お楽しみに!

五十嵐暁浩。1962年新潟県生まれ。一級建築士。木原隆明氏に師事し、折り紙建築の創作活動を行っている。著書に『3Dグリーティングカード (レディブティックシリーズno.4670)』(2018年、ブティック社)。五十嵐氏のインタビュー記事はこちら(イラスト:宮沢洋)

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