読まれた記事ベスト3は「中銀カプセル」「紀尾井清堂」「北海道ボールパーク」─年間PVランキング+α

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 明けましておめでとうございます。2022年も建築ネットマガジン「BUNGA NET」をよろしくお願いいたします。新年1本目は、前年の年間PV(ページビュー)ベスト10。出し惜しみせず、1位から行きます。

◆1位
中銀カプセルタワービル解体へ、メディアが取り上げない「3つのこと」(2021年8月23日)

(写真:宮沢洋)

 夏に上げた記事なのに、検索サイトからの流入がいまだに続く。「BUNGA NET」のPV記録を大幅更新した記事。読んでいるのは、たぶん一般の建築好きの人。

◆2位
速報:内藤廣氏設計「紀尾井清堂」を見た! 都心の一等地に「機能のない」光の箱(2021年7月28日)

 PV記録を先に更新したのはこっちの記事だった。内覧会のその日にアップしたので、建築関係者に一気に広まったと思われる。

◆3位
タワークレーンが20基以上、着工から1年の「北海道ボールパークFビレッジ」の現場を見た!(2021年4月26日)

 当初は日ハムファンに読まれていたと思うが、ビッグ・ボス新庄監督の就任が決まってからは、さらに広く読まれるようになった。

◆4位
神戸にデジタル演出の新感覚水族館、外観はアナログ感あふれる“地層”洗い出し(2021年8月20日)

 見出しでは分からないが、これは10月29日に神戸に開館した都市型アクアリウム「átoa(アトア)」の現場リポート。アトアがオープンしたことで、検索に引っ掛かりやすくなった模様。

◆5位
速報!「村上春樹×隈研吾」早大ライブラリー、アコヤ材で再生した旧4号館はこんな普通の建物だった(2021年9月22日)

 ものすごい数のメディアが会見に来ていたが、もとになった早大・旧4号館は私が所属していた政治経済学部の建物なので、他メディアよりも情報がディープ。

◆6位
代々木競技場が重要文化財内定、「世界初の二重の吊り構造」を世界一わかりやすく解説します!(2021年5月21日)

 重文決定直後の国立代々木競技場の魅力解説。過去に描いたイラストを組み合わせてBUNGA(文・画)らしく構成。

◆7位
池袋建築巡礼08:今夏で閉館の「池袋マルイ」、毎日見ても飽きない「白メシ建築」の謎を追う(2021年5月17日)

 自分の納得感でいえば、この記事が2021年のベスト記事。こういう記事が読まれるのはうれしい。

◆8位
7人の名言05:黒川紀章「安藤忠雄は時代を見抜いたのではなく、彼の個性がたまたま…」(2020年5月20日)

 この記事はBUNGA NETを立ち上げて間もない2020年5月に書いた記事。なぜ今ごろ読まれているかというと、1位の「中銀カプセルタワー」の記事にリンクを張っていたから。これも好きな記事なので、改めて読まれてうれしい。

◆9位
前田節全開の「モダン建築の京都」展が開幕、お宝を値踏みする骨董市のごとき建築展(2021年9月24日)

 見出しに補足すると、前田節というのは、展覧会の企画者で京都市京セラ美術館キュレーター前田尚武氏のこだわりのこと。展覧会の記事を書くときには、「いかにニュースリリースと違うことを書くか」を心がけている。この記事はまさにそれ。

◆10位
世界初・CLT折板構造の音楽ホールを速報! 隈研吾氏らによる桐朋学園仙川キャンパス第2弾が完成(2021年3月22日)

 “隈研吾ウオッチャー”として、隈氏の建築はできるだけ見に行くようにしている。5位の村上春樹ライブラーは話題性だと思うが、一見地味なこの記事が読まれたのは、この建築を好きな人が多いということ?

◆おまけ
 BUNGA NETには「越境連載」と呼んでいるものがいくつかあって、このサイトに載せた記事を他サイトに転載してもらったり、他サイトに私(宮沢)が寄稿したものをこちらに同時掲載させてもらったりしている(もちろん許可を得たうえで)。その1つに、大バズリした記事があった。「JBpress」に載った下記の記事だ。

“恐怖のエスカレーター”作った理由と撤去した理由(JBpress/2021年11月7日)

 なんとこの記事、100万PVを超えたという。10万ではなく100万である。そんなPV数は前職時代も見たことがない。さすが一般ビジネスサイト。これは私の人生で最も読まれた記事になる可能性が高い。うれしいやら恐ろしいやら。

 JBpressの記事は最後まで読めないかもしれないので、続きが読みたい人は下記をご覧いただきたい。
 
池袋建築巡礼10:「東京芸術劇場」(後編)、2度の改修で知る大御所・芦原義信の挑戦心

 実は、元のBUNGA NETの記事はそれほど読まれなかった。JBpressの見出しと見比べると、JBpressの方が確かに面白そうだ。WEBにとっていかに見出しが重要か、という教材になりそうな話だ。

 とはいえ我がBUNGA NETも、1年目より月平均PVが2倍以上に伸びている。今年もいろいろ試行錯誤をしながら、ここでしか読めない記事をお届けします。引き続きご愛顧ください。(宮沢洋)