読んで損なし!これぞBUNGA NET的独自ニュース(自薦)・ベスト10

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 「ここでしか読めない」or「どこよりも早い」──。私(宮沢)がBUNGA NETを立ち上げるに当たり、掲載基準とした2つのハードルである。小所帯のサイトだが、志は高い。サイト開設1周年を機に、前回は「読まれた記事ベスト10」を掲載した。今回は、「BUNGA NETらしい独自記事ベスト10」(宮沢自薦)を紹介したい。ベスト10内に順位はなので、公開した順番にいく。

〈1〉2020年3月2日公開
グッゲンハイムでAMO+コールハースの都市展が8月14日まで

(写真:宮沢洋、以下も)

 BUNGA NETが正式オープンしたのは2020年4月1日だが、スタート日にそれらしく記事が上がっている状態にするために、3月から(URLを誰にも知らせずに)記事をアップしていた。一番最初に書いたのがこの記事。2020年2月末にニューヨークのグッゲンハイム美術館で見たAMO+コールハースによる「Countryside, The Future」展のリポート。コロナの急拡大により開幕から3週間ほどで休館になった。初めて書いた記事なので、見出しのあおり方が弱いが、たぶん他では読めないリポート。

〈2〉2020年3月12日公開
この見え方は今だけの「クウェート大使館」、建て替え着手は否定

 これも正式公開前にアップしていたリポート。丹下健三の中ではあまり知られていない「クウェート大使館」が、「今、よく見えるぜ」という記事。それだけでは大手メディアは記事にしづらいが、こういう情報は、小回りが利くBUNGA NET向き。年間ベスト10にこそ入らなかったが、いまだにコンスタントに読まれている記事でもある。

〈3〉2020年4月28日公開
世界遺産ブラジリア写真ルポ01:遷都60年!ニーマイヤーの奇跡、三権広場へ

 会社を辞めて、ずっと見たかったオスカー・ニーマイヤーの建築群をブラジリアで巡った。「晴れ男」なので、空の濃さと日差しがすごい。ブラジルには2020年2月に2週間滞在(その頃はブラジルではコロナのコの字もなかった)。このブラジリア編以外に、サンパウロ編やリオデジャネイロ編も書けるのだが、それはいつか本気で書いて書籍にしよう。ブラジル、また行きたいなあ。

〈4〉2020年5月18日公開
7人の名言04:吉村順三「建築の勉強は実物を見なければダメだと思う」

(イラスト:宮沢洋)

 サイトを立ち上げるも、いきなり「緊急事態宣言」が発令され、内覧会も発表もなくなる。コンテンツに困って始めた企画の1つが「7人の名言」。その中で一番読まれたのが、吉村順三だった。2位は宮脇檀、3位は黒川紀章。林昌二(4位)を抑えての黒川紀章3位はちょっと意外だったので、黒川を読みたい人はこちら

〈5〉2020年6月28日公開
日曜コラム洋々亭08:祝!酒井一光本2冊同時発刊、本当のゴールは「売れること」

 BUNGA NETは、単なるブログではなく、ニュースサイトにしたいと思っていた。なので、スタートからしばらくは、「想い」や「よもやま話」は書かないようにしてたのだが、やっぱりそういうものが書きたくなってきて「日曜コラム洋々亭」を始めた。これは建築史家の故・酒井一光さんの本がクラウド・ファンディングで実現したという話。他のメディアでも取り上げられた話題ではあるが、出版社側目線で書いているのがこの記事のミソ。

〈6〉2020年7月8日公開
建築の愛し方01:世界初?「3つ折りタイプ」で折り紙建築に新風─五十嵐暁浩氏

(写真:五十嵐暁浩)

 実は、前職時代はあまり「インタビュー」(一問一答)という形式の記事が好きではなかった。それは、大手メディアのインタビューでは「旬の人」に「誰もが知りたい話」を聞かなければならないからで、はっきり言えば、アポさえ取れれば誰でも聞けるのである(もちろん聞き出すテクニックにうまい下手はあるが)。自分が本当に面白いと感じるインタビューは、そういうものではなくて、「あまり知られていない人」に「とにかく自分が聞きたい話」を聞くインタビューではないかと思って始めたのがこの「建築の愛し方」。ぼんやりと「いつかやろうと」と思っていたところに、五十嵐暁浩さんの折り紙建築のすごさを知り「今やろう」と思った

〈7〉2020年9月10日公開
建築の愛し方07:日本一の建築探訪サイト「うらくんのページ」、運営者はこんな人だった!

 そんな想いで始めたインタビューコラム「建築の愛し方」で、「いつか話を聞きたい」と思っていた人の最上位が「うらくん」さんだった。何本か記事の実績を積み上げたうえで、メールで依頼を送ってみると快諾! リアルな「うらくん」さんを知っているのは私だけ?

〈8〉2020年10月8日公開
池袋建築巡礼04:西口娯楽のシンボル「ロサ会館」、巨大なピンク外壁の理由が分かった!

 「池袋建築巡礼」はサイト開設時からの企画。なかでもお気に入りがこの「ロサ会館」。私は「保存運動」というものがあまり好きではなくて、それは壊されることが明らかになったところでいきなり所有者を悪者にする傾向があるから。この「ロサ会館」も遠からず建て替えの見込みだが、残っている間はその歴史を知り、建物を大事に使いましょうよ、というスタンスの記事。

〈9〉2021年3月2日公開
震災から10年、陸前高田は隈・伊東・内藤・丹下で「建築観光」にも注力

 震災10年のタイミングでBUNGA NETとして何を書くかを相当考えて、結局、あまり考えがまとまらないまま陸前高田を訪ねたら、始まったばかりのスタンプラリーに出会った。まさに、神の啓示。企画者である陸前高田市観光物産協会の方に、この記事をとても喜んでもらえたこともうれしい。

〈10〉2021年3月4日公開
分離派に注目07:モデル・女優・知花くららさん──時代のうねりのなかで声を上げた人たちがいた

知花くらら(ちばな・くらら):1982年生まれ。沖縄県那覇市出身。上智大学文学部教育学科卒業。2006年のミス・ユニバース世界大会で準グランプリに輝き、以降、各メディアで活躍。2013年から国連WFP(国連世界食糧計画)日本大使を務め、アフリカやアジアなど食糧難の地域の声を伝える活動を行う。2019年に初の歌集『はじまりは、恋』を出版。また同年から、大学の通信教育課程で建築を学ぶ(人物写真:栗原論 ヘアメイク:山口朋子 スタイリング:清水けい子)

 こんな小サイトにモデルで女優の知花くららさんが!! 「建築・都市・デザイン」という売りがあって良かった。そして、公開翌日の3月5日、知花さんは自身のインスタグラムで第2子の妊娠を発表。逆算すると、取材時もかなり体調悪かったのでは…。本当にありがとうございました! 前後編2本の記事ですが、個人的にはこの後編が好き。

 ということで、2年目も独自の記事を(マイペースで)発信していきますので、引き続きご愛顧のほどを。月イチのメルマガをご希望の方は下記に。(宮沢洋)

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