妹島和世「館長」率いる東京都庭園美術館の無料展「ランドスケープをつくる」の第2回「スカイハウス再読」が12月10日から始まった。筋がね入りの菊竹清訓ファン(にわかではない!)としては、誰かが書く前に書かねばと初日に行ってきた。

妹島和世「館長」率いる東京都庭園美術館の無料展「ランドスケープをつくる」の第2回「スカイハウス再読」が12月10日から始まった。筋がね入りの菊竹清訓ファン(にわかではない!)としては、誰かが書く前に書かねばと初日に行ってきた。
NHKと国立新美術館が主催する「DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン」が11月30日(水)から国立新美術館(東京・乃木坂)で始まった。会期が12月19日(月)までと短いので、11月30日夜に行われた報道内覧会の様子をさくっと紹介する。
筆者は建築の面白さを一般の人に伝える仕事をしているので、「国立西洋美術館って他の美術館と比べて何がすごいんですか?」と聞かれることがある。この質問はなかなか答えるのが難しい。「美術館として日本で一番評価が高いか」というと、たぶんそんなことはない。
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「長野県スクールデザインプロジェクト(以下、NSDプロジェクト)」の2弾となる小諸新校(小諸市)と伊那新校(伊那市)の施設整備事業で、長野県教育委員会は基本計画の策定支援者を選ぶ公募型プロポーザルを実施。2022年11月6日に小諸市と伊那市でそれぞれ2次審査を行い、当日に結果が出た。2つの審査は高校関係者や一般に公開するとともにYouTubeでライブ配信された。審査委員や事務局は、2校の審査の合間に約90km離れた審査会場を車で移動するという前代未聞の“ダブルヘッダー”をこなした。
(さらに…)陸前高田の「復興建築スタンプラリー」の記事(震災から10年、陸前高田は隈・伊東・内藤・丹下で「建築観光」にも注力)を書いたのは1年半前のこと。新たに内藤廣氏設計の陸前高田市立博物館がオープンしたということで陸前高田を再訪。それについては他のメディアの依頼で見に行ったので詳しくは書けないのだが、まだ報道されていない別の建築ネタに出会った。これである。
「妹島和世氏が東京都庭園美術館の館長に」という電撃ニュースが伝わったのは今年の6月下旬。就任は7月1日。それからわずか4カ月で実現したこの企画。いろいろな意味で「さすが妹島さん!」と拍手を送らずにいられない。
上遠野徹(かとのてつ、1924〜2009年)という建築家をご存じだろうか。竹中工務店勤務の後、1971年に上遠野建築事務所を設立し、札幌を拠点に活動した建築家だ。竹中工務店在籍時の1968年に完成した「札幌の家 自邸」は、もはや伝説と言っていいくらい専門家の間ではよく知られている。この外観は、まさに“北海道のミース”。
死期を悟った中年男が、疎遠だった家族とどう向き合うかという話である。正直、私は余命何ケ月という話が苦手で、この映画「海辺の家」も知ってはいたが、ずっと避けていた。しかし、連載の目標としていた「30回」のゴールが近づいてきたので、見てみた。食わず嫌いだった、と反省した。
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