世界のウィズ・コロナ@ブラジル04:“人間力”という世界一のインフラを持つ国ブラジル

ブラジルに移住して11年になる藤井勇人氏(隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長)に、同国のウィズ・コロナの実情を寄稿してもらった。全4回の最終回となる今回は、建築や都市の変化について、現地の建築実務者たちに話を聞いた。(ここまでBUNGA NET)

(写真:André Del Casalle)
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日曜コラム洋々亭12:スノーピーク白馬を見て思う、隈事務所の“建築愛”

 前職の「日経アーキテクチュア」時代に、「『月刊 隈研吾』をつくったらどうか」と飲みながらよく話していたのだが、昨今はそれが冗談ではないほどの隈建築ラッシュである。隈氏が建築デザインを監修した「角川武蔵野ミュージアム」が8月1日に一部、先行オープンしたことはすでに下記の記事で報じた。

速報!「重くて軽い」角川武蔵野ミュージアムは隈研吾氏の新境地、8月1日プレオープン

 そして今回は、その数日前に見に行った「Snow Peak LAND STATION HAKUBA(スノーピークランドステーション白馬)」を紹介したい。今年4月にオープン予定だったが、コロナ対策のため段階的に利用を開始し、7月23日にグランドオープンを迎えた。

(写真:宮沢洋、以下も)
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世界のウィズ・コロナ@ブラジル03:コロナ禍で加速するファヴェーラ・トランスフォーメーション

隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長の藤井勇人氏に、ブラジルのウィズ・コロナの実情を寄稿してもらった。当初3回の予定だったが、読者の関心がかなり高い(広く読まれる)ようなので、全4回とした。第3回は、ブラジルの都市を考えるうえで避けて通れない「ファヴェーラ」と呼ばれるスラムについて。藤井氏が市役所で研修をしたときの実感を交えてリポートする(ここまでBUNGA NET)

世界最大級のリオのファヴェーラ“ホシーニャ”。下に見える歩道橋のデザインはオスカー・ニーマイヤーであることはあまり知られていない。(写真:Leonardo Finotti)

 今日の日本以外のほとんどの国には、都市内の極貧層が居住する過密化した地区が存在する。スラムと呼ばれるそうしたエリアには、主に給排水設備のインフラが脆弱でその日暮らしを送る住民が多く、今回のコロナウイルスの格好の標的になっている。

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豪雨浸水から9カ月、「ホキ美術館」が機械室を地上に移し8月1日再開

 昨年10月の豪雨で浸水し、長期休館していた「ホキ美術館」(千葉市・土気)が8月1日に再オープンした。ホキ美術館は、日建設計の山梨知彦氏(現・同社常務執行役員、チーフデザインオフィサー)が設計の中心となって2010年に完成した。国内では珍しかった写実絵画専門の美術館で、今年11月で開館10周年となる。昨年10月25日、豪雨により地下2階の収蔵庫や電気室、ギャラリーが浸水。収蔵作品の約2割に当たる約100点が水にぬれ、電気設備も被害を受けた。

(写真:特記以外は宮沢洋)
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東京ステーションギャラリー「バウハウス」展で同校の基礎教育を追体験

 「開校100年 きたれ、バウハウス ―造形教育の基礎―」展が東京ステーションギャラリーで9月6日(日)まで開催中だ。

ヴァルター・グロピウスが設計したバウハウス・デッサウの校舎(写真:長井美暁、以下も)

 バウハウスは1919年、建築家のヴァルター・グロピウスがドイツのヴァイマールに設立した造形学校だ。本展は、開校100周年を迎えた昨年から今年にかけて日本各地を巡回したもので、この東京会場が締めくくりとなる。

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速報!「重くて軽い」角川武蔵野ミュージアムは隈研吾氏の新境地、8月1日プレオープン

 角川文化振興財団は、11月6日にグランドオープンを予定している「角川武蔵野ミュージアム」の一部であるグランドギャラリーを8月1日に先行オープンし、竣工記念展「隈研吾/大地とつながるアート空間の誕生─石と木の超建築」を開催する。

 7月30日17時45分から報道内覧会が開催された。なぜ、そんな遅い時間から内覧会なのか不思議だったのだが、館内をぐるっと見て外に出ると、こんな夜景を見ることができた。そういうことか…。

(写真:特記以外は宮沢洋)
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世界のウィズ・コロナ@ブラジル02:ブラジル人流コロナとの付き合い方―身近な6つの変化

ブラジルに移住して11年になる藤井勇人氏(隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長)に、同国のウィズ・コロナの実情を寄稿してもらった。3回にわたり掲載する。第2回は、藤井氏の身の回りで起こっている(日本では報道されない)6つの変化について。(ここまでBUNGA NET)

 前回はスケールの大きいこの国で起こっている新型コロナウィルスの状況をマクロ的な視点で紹介したが、今回はスケールダウンし、一生活者の目線で、この国の現在進行形の姿をお伝えしたい。

(写真:藤井勇人)
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日曜コラム洋々亭11:長野県がプロポーザル審査をオンライン配信、第2弾の「御嶽山センター」は本日Youtubeで!>>当選はyHa architects

「御嶽山ビジターセンター(仮称)整備事業設計プロポ一ザル」の最適候補者にはyHa architects(福岡県)が選ばれた。次点は千葉学建築計画事務所。7月26日(日)18時45分ごろ発表された。以下の記事は2次審査の前に公開したもの。

 日曜コラムを始めてよかったなと思うのは、土日を狙った行事がけっこう多く、記事の内容はそこそこながらもニュース性の高さで「意外に読まれる」ということである。皆さん、今日もクリックしていただき、ありがとうございます。

 今日は、本日7月26日(日)12時15分に“配信開始”予定の「御嶽山ビジターセンター(仮称)整備事業設計プロポ一ザル」の2次審査について書きたい。

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建築の愛し方03:「村野藤吾×建築ミニチュアギャラリー」で、誰もが「建築LOVER」!─橋爪紳也氏

建築を楽しむ方法は無限にある。本シリーズ「建築の愛し方」では、「そんな方法があったのか!」「まさかそこまで!」と私(宮沢)が強く惹かれた建築LOVERたちを取り上げていく。2人目は“建築LOVER界の重鎮”、建築史家の橋爪紳也氏。万博グッズや絵葉書など、橋爪氏に語ってもらいたいテーマはいくらでもあるのだが、今回は、新オフィス(大阪市中央区瓦町)に設置した「建築ミニチュアギャラリー」を見たくてお邪魔した。しかも、オフィスが入る建物は村野藤吾の設計!

(写真:宮沢洋、特記をのぞきすべて)
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「ザ・リッツ・カールトン日光」は銅板とスギ! レーモンドのスギ皮張り別荘も必見

 日建設計が建築設計を担当した「ザ・リッツ・カールトン日光」が7月15日、日光・中善寺湖畔にオープンした。当初は5月22日開業予定だったが、コロナの影響で約2カ月遅れての開業だ。「ザ・リッツ・カールトン」は、日本では東京、大阪、京都、沖縄に続いて、5つ目。温泉大浴場を持つものは世界で初めてとなる。開業間もない同ホテルを、設計を担当した土屋哲夫・日建設計設計部門ダイレクター アーキテクトに案内してもらった。

(写真:宮沢洋、以下も)
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世界のウィズ・コロナ@ブラジル01:EU諸国がすっぽり2つ入ってしまう国で起こっているコロナのホントの話

ブラジルに移住して11年になる藤井勇人氏(隈研吾建築都市設計事務所ブラジル担当室長)に、同国のウィズ・コロナの実情を寄稿してもらった。3回にわたり掲載する。まずは、世界から「ノーガード戦法」と批判されている国の対策と、各自治体の対策の温度差について。(ここまでBUNGA NET)

南米最大のビジネス街、サンパウロのパウリスタ大通りも人影はまばら。リナ・ボ・バルディ設計のサンパウロ美術館(1968年完成)も閉館が続いている(写真:藤井勇人)
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建築名所百景03:釧路──明日から「毛綱毅曠」展!“もづなパワー”にどっぷり浸る

 明日、7月18日(土)から北海道釧路市の「北海道立釧路芸術館」で「没後20年 毛綱毅曠(もづなきこう)の建築脳」展が始まる。前回の建築名所百景の記事末では、「次回は滋賀県大津市」と予告したのだが、この展覧会のことを知って急きょ釧路市に変更した。釧路といえば毛綱毅曠。その釧路で毛綱展となれば、これは釧路毛綱建築巡りをやらないわけにいかないではないか。

(イラスト:宮沢洋、以下も)
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建築の愛し方02:収納性抜群の折り紙建築は“大人の趣味”に最適!─五十嵐暁浩氏(後編)

建築を楽しむ方法は無限にある。本シリーズ「建築の愛し方」では、「そんな方法があったのか!」「まさかそこまで!」と私(宮沢)が強く惹かれた建築LOVERたちを取り上げていく。今回は、建設会社設計部に勤務する傍ら、趣味の「折り紙建築」で驚異的な作品を発表している五十嵐暁浩氏(新潟市在住)の後編。折り紙建築との出会いや奥深さについて聞いた。

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日曜コラム洋々亭10:初の「バーチャル建築巡礼」に見る「オンライン建築ツアー」の夜明け

 7月11日(土)の午前11時半から午後1時過ぎまで、「バーチャル建築巡礼」の初回となる「南紀白浜巡り」がZoom上で開催された。ナビゲーターは我がOffice Bungaのパートナーである磯達雄と、建築史家で大阪市立大学准教授の倉方俊輔氏。本来は参加費2800円だが、元祖・建築巡礼の片割れとしてご招待いただき、無料で視聴させていただいた。タイトルは「日曜コラム」だが、せっかく書いたので、お礼も込めて1日早く公開する。

ツアー中のキャプチャー。中央の写真はホテル川久の外観。右上は倉方俊輔氏
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速報!注目増築・第2弾、「SOMPO美術館」は今後の範となる容積緩和別棟型

 2020年の“注目超高層増築”2件のうちの1つ、「SOMPO美術館」(損保ジャパン日本興亜本社ビルの増築)がいよいよ7月10日(金)にオープンする。前日の7月9日(木)に行われた内覧会で、大成建設の設計担当者に話を聞いた。

(写真:特記以外は宮沢洋)
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建築の愛し方01:世界初?「3つ折りタイプ」で折り紙建築に新風─五十嵐暁浩氏

建築を楽しむことは、建築を学んでいなくてもできる。建築を学んだ人も、学校では教わらない方法で楽しむことができる。要は、建築を楽しむ方法は無限にある。私(宮沢)はそう思っている。今回から始まる「建築の愛し方」では、「なるほど、そんな方法があったのか!」「まさかそこまで!」と私が強く惹かれた建築LOVERたちを取り上げ、ここでしか読めない話を聞く。第1回は、建設会社設計部に勤務する傍ら、趣味の「折り紙建築」で驚異的な作品を発表している五十嵐暁浩氏(新潟市在住)に、オンラインで話を聞いた。

東海大学湘南キャンパス1号館の折り紙写真(制作・写真:五十嵐暁浩)
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日曜コラム洋々亭09:世田谷美術館「作品のない」企画展、ベテラン学芸員から若手へのバトン

 開幕前から美術関係者の間で話題を呼んでいた世田谷美術館の「作品のない展示室」が昨日、7月4日(土)から始まった。早速、初日の朝に行き、企画者である橋本善八(よしや)副館長兼学芸部長に案内してもらった。

(写真:宮沢洋、以下も)
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平田晃久氏の設計では7つ目、「ナインアワーズ半蔵門」が7月1日にオープン

 平田晃久建築設計事務所が基本設計を手掛けたカプセルホテル「ナインアワーズ半蔵門」が7月1日にオープンした。「ナインアワーズ」としては15店舗目、平田氏の設計では7店舗目となる。

(写真:長井美暁、以下も)

 平田氏は2018年開業の「ナインアワーズ大手町(旧・竹橋)」を皮切りに、これまでに赤坂、浅草、新大阪、水道橋、浜松町で同ホテルの設計を手掛けてきた。いずれも都市に対して開かれたデザインで、立地の特徴を建物の内外に取り込み、宿泊客がホテルの立つ場所や周辺環境を感じられるようにしている。

街路樹が立体化したようなファサードで、都市と呼応する

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突如の閉館乗り越え本日スタートの伊東豊雄展、まさに「公共建築はみんなの家」

 まさに「公共建築はみんなの家」というタイトルを象徴する適応力。7月1日、伊東豊雄氏設計の「座・高円寺」(杉並区立杉並芸術会館)で伊東豊雄建築設計事務所主宰の展覧会「公共建築はみんなの家」が始まった。

(写真:宮沢洋、以下も)
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速報!初の超高層本格増築「三角広場」お披露目、ビフォー・アフターを写真で比較

 住友不動産は6月30日午後、「新宿住友ビル」(東京都新宿区西新宿2-6-1)の足元に増築した「三角広場」の完成内覧会を開催した。その様子を、工事前の写真を交えてリポートする。

内覧会の日は雨天だったので、最初の写真は6月上旬に撮ったこのカットを…(写真:宮沢洋、以下の工事後の写真すべて)
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日曜コラム洋々亭08:祝!酒井一光本2冊同時発刊、本当のゴールは「売れること」

 金曜日(2020年6月26日)、この2冊がOffice Bungaに届いた。

 『発掘 the OSAKA』と『タイル建築探訪』。なんというワクワクする装丁! これは2冊セットで欲しくなる。世に「クラウドファンディング」というものが生まれていなかったら、一方は実現しなかったかもしれないのだ。

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建築名所百景02:湯布院・竹田(長湯温泉)──「隈VS坂」で赤丸急上昇の建築保養天国

 各都市の名建築を宮沢のイラストとともに紹介し、そのイラストと参考情報を、グーグルマップにピン止めしていく。前回の大分・別府からもう1~2泊して、湯布院と竹田(長湯温泉)を巡ろう。

駅前に並ぶ“プリツカー師弟”の建築

 まずは温泉保養地として有名な湯布院。湯布院といえば、磯崎新氏が設計した「由布院駅」。これはシンプルだけど、本当にいい造形。磯崎氏の建築は、浮世絵映えする。連載2回にして磯崎建築を3枚描いてしまった。

(イラスト:宮沢洋、以下も同じ)
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これもニューノーマル? YKK APの非売品「レスタッチ」は侮れない!

 ある取材でYKK APを訪れ、帰りにこれをもらった。

(写真:宮沢洋、以下も同じ)

 非接触ドアオープナー「レスタッチ」。現在のところ、非売品だ。6月19日から始まった新商品WEB展示会のアンケート(こちら)に答えるともらえる。10月16日まで「毎週200名様」とあるので、かなりの確率でもらえると思う。

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世界のウィズ・コロナ/アフター・コロナ@シンガポール03:管理不足で野生化する都市に“本来の自然”を見る

シンガポールにおける「コロナ」以降の建築実務の変化を、同国在住20年の葛西玲子氏にリポートしてもらう3回目。最終回となる今回は、シンガポールの「都市」の今後を、身近な経験をもとに展望してもらった。(ここまでBUNGA NET)

次回のベネチア建築ビエンナーレ・シンガポールパビリオン展示プロポザール(資料:Salad Dressing)
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日曜コラム洋々亭07:今日の「情熱大陸」は藤森照信氏!その前に知ってほしい“キワ”のすごさ

 本日6月21日(日)午後11時より、TBSの人気番組「情熱大陸」にて、「藤森照信/まるでジブリの世界!?自然と調和し共存する、独創的な建築」が放送される。「ようやく来たか!」という感じである。

ラコリーナ近江八幡の「草屋根」(写真:長井美暁)
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【速報!】池袋建築巡礼03:学会賞建築家によるこだわりホテル、「hotel Siro」が面白い

 このホテル、我がOffice Bungaの事務所から徒歩2分ほどのところにあり、建設中からずっと気になっていた。設計者は2020年の日本建築学会賞作品賞を受賞した原田真宏、原田麻魚両氏。2人が共同主宰するMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる「hotel Siro」の内覧会が、6月20日(土)13時~17時に行われた(正確には、まだ行われている)。

(写真:宮沢洋もしくは磯達雄、以下も同じ)
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東京・立川の複合文化施設「PLAY!」、MUSEUMに続いてPARKも本日オープン

 東京・立川北口の新しい複合施設「GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)」内に、絵と言葉をテーマにした美術館「PLAY! MUSEUM(プレイミュージアム)」が6月10日にオープン。もうひとつの核となる親子の遊び場「PLAY! PARK(プレイパーク)」も本日6月19日にオープンした。いずれも手塚建築研究所が内装設計を手掛けている。

(写真:長井美暁、以下も)
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世界のウィズ・コロナ/アフター・コロナ@シンガポール02:オンライン化で縮まる距離、多国籍化がますます加速?

シンガポールにおける「コロナ」以降の建築実務の変化を、同国在住20年の葛西玲子氏に寄稿してもらった。第2回のテーマは「在宅勤務(テレワーク)」。同国の最新の調査では、国民の90%が「在宅勤務を続けたい」とする結果が出た。(ここまでBUNGA NET)

コロナ渦のなか、発表された“Founder’s memorial”デザインプロポーザルの当選案。隈研吾チームの提案が選ばれた。葛西氏が所属するLPAも参加している(資料:Kengo Kuma & Associates and K2LD Architects)

 初回はコロナ感染が引き金となってシンガポールが現在直面している社会構造を揺るがす深刻な状況に触れた(「出稼ぎ現場作業員の大量感染で明るみに出た“二重構造”」 )。今回は、現在も続く在宅勤務を通じた身近な体験を共有させていただきたい。

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